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横浜F・マリノス好調の理由‐中村俊輔はACミランのピルロである


横浜F・マリノスが好調である。昨日の試合(VSサンフレッチェ広島戦)も3-1で勝利し、開幕からの連勝を5に伸ばした。正直言って開幕前はここまで上がってくると思わなかったが、昨シーズンからの樋口監督の戦術がうまく浸透しているようである。先日のF東京戦を観戦したが、特にディフェンスについては規律が整っていて、全員で守備をする姿が見られた。

特に巷で話題になっているのがベテランの力である。平均年齢が30歳を超えるチームがここまで首位争いをするのは珍しい。中村俊輔、中澤、マルキーニョス、ドゥトラ、富澤などベテランの力がここまでの勝負強さを発揮している。特に中村俊輔、マルキーニョスなどは全盛期に近い動きをしている。

中村俊輔については今シーズン4-2-3-1のトップ下になったことで守備の負担が軽減されている。昨シーズンはサイドハーフに置かれることが多かったので、守備をする時間が長かったが、今シーズンはそこまで守備のことを考える必要がない。しかもセンターハーフは富澤、中町と運動量が多く守備に長けた選手が置かれているので、中村俊輔は攻撃に専念できる(といっても中村俊輔もある程度しっかりと守備はしている)。

これは一時期のACミランのピルロ状態である。アンチェロッティ時代のACミランは4-3-2-1のシステムで全盛期を築いた。ピルロは3の真ん中で、両サイドにはガットゥーゾ、セードルフなど運動量の多い選手をおいていた。ピルロに守備を求めるのはナンセンスなので、正直最初は3の真ん中にピルロを置くのは厳しいと思ったが、両サイドの二人がピルロの分を動くことによってそれをカバーしていた。

ピルロはもともとトップ下の選手である。しかし守備の厳しいセリエAにおいて、フィジカルの強くないピルロがトップ下で活躍するのは難しかった。よってアンチェロッティはピルロを1段下のボランチに置くことによって、相手のプレッシャーがかかりにくいポジションにおいた。プレッシャーがない状態でのピルロはまさに水を得た魚である。ショーロパス、ロングパスを組み合わせて、ゲームを作るのがピルロの役目となった。

現在のF・マリノスはまさにこのような状態である。中村俊輔はゲームの途中でしばしばボランチの位置まで下がってきてボールを受ける。これはまさにピルロがボールを受ける位置である。そして一度ボールを触ったあと前線まで駆け上がっていく。中村俊輔が下がったスペースにはサイドハーフやボランチが驚異的な運動量でカバーする。そして最後には驚異的な決定力を誇るマルキーニョスがいる。これがマリノスの攻撃パターンである。

正直いって現在のマリノスの攻撃は中村俊輔頼みである。しかしその中村俊輔を他のチームはなかなか止めることができない。ボランチの位置まで下がった中村俊輔をボランチが追っていくと、バイタルエリアが空いてしまう。逆に追っていかないと中村俊輔にゲームを作られる。まさにジレンマ状態である。

マリノスのディフェンスは中澤、栗原がセンターバックなので先制点を取れば守りきれる自信がある。セットプレー(これも中村俊輔の十八番である)でも何でも良いので先制点を取れれば、マリノスの勝利する確率はかなり高まる。そして後半途中からは斎藤学が出てきて、カウンターから1点を取ることもできる。まさに先制点を取ることができれば、マリノスのシナリオ通りになる。

私が観戦したF東京戦はF東京が先制点を取ったため、正直マリノスがひっくり返すのは厳しいと感じた。特に前半に関してはF東京のパスワークに押されている感があり(たださすがに最後のところはやらせていなかった)、後半逆転するとは思わなかった。だが、後半の途中まで1失点のまま進めることができ、中村俊輔のFKで同点に追いついてからは本来のマリノスの力を発揮していた。

懸念点は夏場の運動量低下と主力選手のケガだろう。特に中村俊輔が出られない状態になると、マリノスの攻撃パターンはほぼ消滅する。もしくはマルキーニョス、中澤などが欠けても同様にいまの勝ちパターンを維持するのは難しくなるだろう。暑くなってきて披露がピークに達してきた時に、どこまで現在の戦力を維持できるか、それが今シーズンマリノスが優勝できるかどうかに関わる。もちろんベテラン選手にとってはこんなこと釈迦に説法だと思うので、これからが楽しみである。
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テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

スーパースターを買うのではなく、育てる―アーセン・ベンゲルのチーム作り


アーセン・ベンゲル。サッカーをやっている日本人でこの名前を知らない人はいないだろう。現アーセナルの監督であり、また1995年からは日本の名古屋グランパスを率い天皇杯優勝に導いている。

そのベンゲルが危機に立たされている。2012/2013シーズンのプレミアリーグで、2013年1月27日時点で勝ち点37の6位。首位のマンチェスターユナイテッドとは勝ち点19ポイントも離されている。このペースはベンゲル政権が始まってから初めてのスローペースである。

とはいってもこれはベンゲルだけの責任ではない。アーセナルは他のビッグクラブと比べて圧倒的に資金が少なく、毎年スター選手を引き抜かれている。アンリ、セスク、ナスリそして今年はファンペルシーを引き抜かれた。かといって逆に大物選手を引き抜いているわけではなく、手元のプレーヤーでやりくりをしている。

「アーセナルは終わった」という人もいる。「ベンゲル解任」を噂する人もいる。しかし私はそうは思わない。ベンゲルは世界有数の監督の一人であり、アーセナルはこのままでは終わらない。今シーズンは特にメンバーの層が薄く、獲得した選手もこれといった活躍ができていないが、パスワークを中心としたアーセナルのサッカーになじむためにはもう少し時間がかかるのだろう。

私がベンゲルを支持する理由は、若手選手の育成に重きを置いている点、そして無名の選手を大スターまで育成する手腕である。先ほど書いたアンリ、セスク、ナスリ、ファンペルシーはもちろん、フラミニ、クリシ―、ソング、サーニャ、ウィルシャー、ラムジーなどほぼ無名の10代の選手をスター選手にまで引き上げることができるのがベンゲルの一番すごいところである。

「ベンゲルの監督としての才能を、現在はバルセロナで活躍するセスク・ファブレガスはこう話している。「ヨーロッパ中からすぐれた才能を発掘して、彼らに勇気を与え、いつしか自信を持ってプレーできるように育ててしまう。あの人のすごさは今でも変わらない」知将ベンゲルの武器は、データを駆使して無名選手の才能を見抜く情報力と、彼らをスタープレーヤーへと育て上げる人間的力量にある」(『サッカー名監督のすごい言葉』p159)

特に注目すべきなのは、アーセナルの選手は皆テクニックに優れている点である。もちろん最初からテクニックに優れている選手を採用しているという面もあるが、これはベンゲルの手腕も大きいだろう(私が思うに、カメルーン代表のソングなどは、最初からテクニックがあった選手ではなかった。出てきた当初はボランチでボールを奪われる回数がものすごく多く、目も当てられなかった。それが今はバルセロナに引き抜かれるほどである)。またアーセナルではコーディネーション能力に優れた選手が生まれてくる。アデバヨールやファンペルシーなどは背が大きいにも関わらず、細かい動きも上手である。テクニックとコーディネーション、ベンゲルが注力している点は、まさに育成年代の指導者が注目すべき点と一致している。

これは別の観点になるが、日本の育成年代のチームに置いてはよっぽどのことがない限り、他チームから選手を引き抜くなどということはできない(これは日本の話であり、スペインなどのチームは小学生でもどんどんチームを変わるらしい)。よって指導者は必然的に現時点でいる選手を育て上げ、チーム自体を強くしていくしかない。「こんな選手がチームにいれば・・・」「大型フォワードが今年はいない・・・」「選手みんな背が小さい・・・」こんなことを嘆いていても何も変わらない。そうではなく今いる選手たちの長所を見つけ、それを生かすようなチーム作りをしていく必要がある。これは次元の違いがあるにせよ、ベンゲルが現在立たされている境遇と似ているかもしれない。

最後になるが私はベンゲルのアーセナルがこのまま続くことを願っている。そういう意味でもこの記事を書いてみた。

テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

マリノスVSフロンターレ


先日マリノスVSフロンターレの神奈川ダービーを日産スタジアムまで見に行った。結果はマリノスが2-1で勝利したのだが、久しぶりに見ていて面白い試合だった。両チームともタレント性が豊富で、現在好調のチームなため、ハラハラドキドキの90分間だった。


特にマリノスに関しては若手、中堅、ベテランを上手く組み合わせてバランスの良いチームが出来ている。サイドバックが少し力が劣る選手が多いが、それ以外のポジションは日本代表レベル、もしくはそれに近い選手が集まっている。


マリノスは現在珍しく4-4-2のダイヤモンドを用いている。アンチェロッティ時代のミラン、チェルシーのような形で、この日はボランチに小椋、サイドハーフに谷口と兵藤、トップ下にアーリアという布陣だった。ちなみに中村俊輔は怪我だったようである。


4-4-2のダイヤモンドの弱点はサイドの人数少ないことである。サイドバックはもちろんサイドにいるが、サイドハーフは常にサイドにいるわけではない。ダイヤモンドのサイドハーフは中にも絞らなくてはいけないし、谷口も兵藤も基本的にはサイドに張っている選手ではない。よってサイドは1.5人ぐらいの割合でしか選手がいない。


それが4-4-2のフラットになるとサイドバック、サイドハーフの2人がサイドにいることになる。よって基本的にはそこで数的優位を作られてしまうことが多い。これを解消するためには、2トップのどちらかがサイドに開き、サイドバック、サイドハーフ、トップの3人で2人分を担わなくてはならない。


案の定前半は4-4-2のフラットを採用したフロンターレペースで、フロンターレが決定的なチャンスを決めていればそのまま試合は終わっていたかもしれない。しかしフロンターレは決定期を何度も逃し、そして逆転されてしまった。


マリノスが調子を取り戻したのはアーリアを下げて、渡邉を入れ、そして小野をトップ下に持ってきてからである。小野はもともとトップの選手のため、マリノスは変則的な3トップになった。これはメッシをトップの真ん中において、変則的な3トップを作っているバルセロナと同じような布陣である。3トップの両サイドが多少開き気味になることで、サイドの数的不利を解消することができた。


そして大黒、渡邉の綺麗なシュートを決めた後はキムクナンを入れ、逃げ切りに入った。このキムクナンが非常に利いていて、ロングボールを彼に当てればだいたいのボールがこぼれ球になる(また彼は意外と足も速い)。それを渡邉が拾うことで上手く時間を使っていた。


正直いって今回は木村和司の采配が良かったといわざるを得ない。先発させた大黒は常に裏のスペースを狙っていて、フロンターレのラインを下げる役割を果たしていた。そして下がったラインの前のスペースで小野が自由にポジションを動かす。アーリアの動きが悪いと思ったら渡邉を入れ、変則的な3トップにして小野の動きをさらに生かし、サイドの数的不利を解消する。そして逃げきろうと思ったらキムクナンをいれロングボールをせらせる。ハッキリ言って完ぺきである。


これでマリノスは2位に浮上した。1位の柏が調子を落とし始めたので、久しぶりにマリノスが首位に浮上するチャンスがある。これに中村俊輔が戻ってくれば、本当に強いチームになるかもしれない。

テーマ : サッカー
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バルセロナVSマンチェスターU【チャンピオンズリーグ】


チャンピオンズリーグ決勝バルセロナVSマンチェスターUを見た。結果は皆さんご存知のようにバルセロナが3-1で勝利した。見た人はわかると思うが、内容はバルセロナの完勝で、マンチェスターUの勝てる要素はほとんどなかった(TVでは盛り上げるために、マンチェスターUが互角に戦っているということを強調していたが・・・)


まずマンチェスターUに関してだが、今回はかなり対策を練ってきたようである。ファーガソンも選手も2年前の雪辱を果たそうとかなりの気合が入っていた。しかしそれにもかかわらずほとんど歯が立たなかったのは、かなりショックが大きいだろう。表彰式の際のファーガソンの表情がそれを物語っていた。


今回私が気になったのはベルバトフが出場しなかったことである。怪我でもあったのかわからないが、ベンチにも入っていなかった。その代わりにスタメンはルーニーとエルナンデス、そしてベンチにはオーウェンが入っていた。


おそらくファーガソンは相手のセンターバックにプレッシャーをかけるために動けるフォワードを選んだのだろう。ベルバトフはそこまで守備をしないし、動きの良いエルナンデスを選んだほうが守備のときのメリットが大きい。これには私も納得するところがある。


しかしその代わりに攻撃の部分では全く歯が立たなかった。エルナンデスは最近売り出し中といってもまだワールドクラスの選手ではない。マークが全てルーニーに集中してしまい、ルーニーが前を向いてプレーできる時間が少なかった。またボールポゼッションではバルセロナが多くなったため、必然的にマンチェスターUはロングボールが多くなった。しかしエルナンデスはロングボールの処理が得意ではない。


この問題を解決するためにはベルバトフを前線に置くしかない。ベルバトフのロングボール、特に浮きだまの処理は超一流である。しかもその後のボールキープも出来る。ベルバトフを1トップにおいてその下にルーニーをおいたほうが、カウンターやロングボールが効果的に機能したのではないかと思う。


では前線からの守備はどうするのか。正直言ってそこはあきらめるしかない。というよりも、今回ルーニー、エルナンデスで守備をしたところで、前線でボールを取れる回数は少なかった。なぜならセンターバックにはピケとマスケラーノが入っていたからである。


今回バルセロナが勝てた要因としてマスケラーノの存在は大きい。マスケラーノがセンターバックにいることで、バルセロナはディフェンスラインからボールを回すことができるようになった。プジョルがいたときにはそこがボール回しの穴だった。プジョルは周りの選手と比べて足元の技術がないので、すぐにシャビやイニエスタにボールを預けるしかないからである。しかし今回マスケラーノがそこに入ったことによって、ディフェンスラインからのボールの展開がさらにスムーズになった。よってルーニーやエルナンデスがボールを追っても取れなかったのである。


もともとマスケラーノはボランチの選手である。バルセロナがマスケラーノを獲得したときには「何のために?」と思ったが、まさかセンターバックで使うとは思っていなかった。これはザッケローニが今野をセンターバックで使い、ビルドアップに使っているのと同じである。


おそらくファーガソンはセンターバックはピケとプジョルで来ると思っていたのだろう。プジョルの足元の技術の低さを狙ってエルナンデスをそこにぶつけ、またプジョルはスピードもないので、エルナンデスのスピードで打開しようとした。しかしマスケラーノがスタメンだったことでそのプランが崩れた。しかもベンチにはベルバトフではなくオーウェンが入っている。エルナンデスに変えてオーウェンを入れたところで何も変わることはない。万事休すである。


かといってベルバトフを入れていたところでバルセロナに勝てていたかどうかはわからない。メッシをどうやって止めるのかという肝心な問題が解決されていないからである。これは私自身も答えがない。マンツーマンで密着マークをするという方法もあるが、それをかわしてしまうのがメッシである。どのチームがバルセロナを止めるのか、誰がメッシを止めるのか、その答えは誰が見つけるのだろう。今回ファーガソンでは駄目だということがわかった。後はモウリーニョただ一人しかいない。


テーマ : サッカー
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マンチェスターUのすごさ


マンチェスター・ユナイテッド(以下マンU)VSフルハムの試合をテレビで見た。結果は2-0でマンUの圧勝で、フルハムとしては全く歯が立たない形となった。しかもマンUのメンバーはルーニーやファーディナンド、ファンデルサールなどの主力選手が抜けている。それでも勝ってしまうところがマンUのすごさである。


マンUには特にこれといった戦術があるわけではない。4-4-2、4-2-3-1、4-3-3をうまく組み合わせて、いわゆる王道の戦術を用いている。バルセロナのようにパスを細かくつなぐわけではなく、現在のレアルのようにカウンターがものすごく鋭いわけでもない。何となくボールポゼッション55%ぐらいで、いつの間にか無失点で勝っているというのが多い。


この戦い方は明らかにサー・アレックス・ファーガソンの実力によるものだろう。ファーガソンが率いるマンUは、勝利へのメンタリティと勝者のメンタリティ、そして全員のハードワークが骨のそこまで沁みついている。


特にファーガソンのすごいところは、いわゆる悪童、エゴイスト、短気なプレーヤーを育てるのが上手いということである。例えばスコールズ、ルーニー、クリスティアーノ・ロナウド、ビディッチ、フレッチャー、ラファエル、などは2流の監督には扱うことが出来ない選手たちである(いつの間にか全員の選手の名前を書きそうになったが、特に目立つ選手を上げておいた笑)。全員が自分に自信を持っており、自分に何か不都合があるとすぐにイライラする選手たちである。


これらの選手たちをファーガソンはまとめることが出来る。というのもファーガソン自身がこれらの選手と同じで悪童、エゴイスト、短気に近い性格を持っているからである。特に短気という意味では、彼のあだ名は「ヘア・ドライアー」である(すぐに沸騰するため)。ファーガソンがハーフタイム中に切れて、蹴ったスパイクがベッカムの顔を傷つけたというのは有名な話だろう。最近でも、暴言行為で5試合ベンチ入り禁止となっている。


ファーガソンはどんな選手に対しても厳しく接している。ベテランと呼ばれるガリー・ネビル、ギグス、スコールズなどに対しても、本気でぶち切れるらしい。それぐらいのメンタルの強さがなければマンUの監督を20年間以上続けることはできない。


しかしファーガソンの最も素晴らしいところは、選手の使い方である。ファーガソンは2試合続けて同じスタメンで戦ったことがないらしい。それぐらい頻繁に選手を入れ替え、リーグ戦、カップ戦、チャンピオンズリーグを勝ち上がっていく。もちろんそれだけ充実した選手がそろっているということでもあるが、選手全てを見ても、他のトップレベルのチームに比べれば実力は少し落ちる選手が多い。例えばバレンシア、ナニ、キャリック、アンデルソンなどは必ずしもトップレベルの選手とは言えないだろう。それらの選手を上手く組み合わせて素晴らしいチームを作り上げている。


しかもファーガソンはベテランの選手をとても大切に扱う。例えばアーセナルでは30歳前後になると選手の契約が1年単位になる。つまりさっさとリストラして、若い選手に切り替えるための準備をするのである。しかしファーガソンは絶対にそういうことをしない。30歳を超えてもそれらの選手を大切に使い続ける。しかも重要な試合でも使うし、そこまで重要ではない試合でも使う。ファンデルサール、ギグス、スコールズ、ガリー・ネビル、ファーディナンドなどは30歳を超えても使われ続けている。決してこれらの選手をいきなりリストラすることはないし、彼等のモチベーションを下げないように要所要所で使っている。


選手たちにとってはこれほどやりやすい環境はないだろう。ベテランになっても実力が落ちなければ使ってもらえるし、体調面できつくならないように常にターンオーバー制を使ってもらえる。もちろんファーガソンの説教は怖いかもしれないが。


最近気が付いたのはベルバトフがいつの間にか走るようになっていたことである。入ってきた当初はボールを取られても追い返しに走ることがなかった。技術では全く問題がないためそれで許されているのかと思っていたが、おそらくファーガソンの説教が入っていたのだろう。そのおかげで今シーズンは得点王ランキングトップである。


ファーガソンの後を継ぐ監督が誰になるのかは分からないが、現時点ではモウリーニョ以外に適任者はいないだろう。でもいつまでもマンUの監督であってほしいと思わせるような監督である。

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日本代表VSJリーグ選抜


日本代表VSJリーグ選抜の試合を見た。おそらく多くの人がもう書いていると思うが、やはりカズはすごかった。実況の「やっぱりカズはカズだった」という言葉のとおり、あの中で本当にゴールを決められるのはすごいことである(また実況もファインプレーである)。


またそれと同時に日本代表が3-4-3のシステムで戦ったところも注目のポイントとしていた。ディフェンスラインは今野を真ん中に右が吉田、左が伊野波。中盤は右から内田、長谷部、遠藤、長友。フォワードは本田、岡崎、前田という布陣だった。


前半だけでこのメンバーは変わってしまったが、内容はとても良かった。一般的に3バックにすると、サイドハーフが下がってしまい5バックぎみになってしまうことが多い。しかしザッケローニの場合はその点に気をつけているらしい。ボールサイドのサイドハーフはボールにアタックに行き、逆サイドのサイドハーフが中に絞りながら戻る。そうすることで両方のサイドハーフがディフェンスラインに吸収されることを避けている。よって基本的にディフェンスラインが5人になることはない。


また攻撃に関しても前田の周りを本田と岡崎が動き回ることで、Jリーグ選抜のCBを混乱させていた。いったんフォワードにボールが入るとそれに長谷部と遠藤が絡んで時間を作り、その間にサイドハーフの内田と長友が上がるというような攻撃パターンが多かった。


おそらく3-4-3のテストとしては成功だろう。4-2-3-1との併用をすることで試合の中でシステムを変更できることは大きな強みである。アジア予選などでどちらのシステムも使えるようになれば、選手起用の選択肢も増えるだろう。


しかし私が気になった点1つがある。それは内田と長友がいないときに3-4-3を使えるのかということである。前半3-4-3が上手く機能していたのは、内田と長友の運動量があったからこそである。基本的に3バックの際のサイドハーフは1人でサイドを駆け上がることになるため、4-2-3-1のとき以上に運動量が必要となる。今回3-4-3が機能したのは内田と長友がいたからこそである。


現に後半の日本代表は3-4-3が全く機能しなかった。右サイドに松井、左サイドに槙野が入っていたが、彼らには内田や長友のような運動量、スピードがない。ザッケローニもそれに気づいたからだと思うが、途中でシステムを4-2-3-1に戻している。


4-2-3-1の場合はサイドバックとサイドハーフの2人でサイドを担当すればよい。しかし3-4-3の場合は中盤4人のサイドハーフが主に一人でサイドを担当する。もちろん3バックのサイドの選手やフォワードのサイドの選手がサイドに流れてくる場合はあるが、4-2-3-1のときよりもサイドハーフの負担が増すことは確実である。


おそらく現在の日本代表の中に内田と長友ぐらいの運動量、スピードを持った選手はいないだろう。Jリーグ選抜でサイドバックとして出ていた駒野や新井場でも少し役不足である。もし内田と長友がいなかった場合、ザッケローニは3-4-3を選択するのだろうか。それだけが少し気になった。

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縦パスの入るタイミング(日本代表アジアカップ)

年明けてからは日本代表のアジアカップで盛り上がっているようである。私もレバノン戦は全て見て、シリア戦もハイライトで見た。


結論から言うと、日本代表はかなり良い試合をしていると思う。特に私が懸念していたオフェンス面も以前の日本代表とは比べ物にならないくらい良くなっている。これはオフェンスにタレントがそろっているというのもあるかもしれないが、チーム全体としてのコンセプトが見える気がする。


前にこのブログで書いたように、ザッケローニ新体制でのディフェンス面はものすごく良くなっている。4-4-1-1の4-4の間のスペースをものすごく小さくすることによって、全体が間延びしないコンパクトな陣形を作っている。それによりアルゼンチン代表も韓国代表もかなり苦戦していた。この辺はさすがイタリア人監督という感じだった。


今回はアジアカップなので、引いた相手に対してどのような崩しをするのかをポイントととして見ていた。以前の日本代表と比べて一番改善したところは縦パスが入るタイミングである。縦パスが入るタイミングが以前より早くなり、また意外性があるようになった。


以前の日本代表はなかなか縦パスが入らなかった。横パス横パスが多く、相手の陣形が整ってから初めて縦パスを入れるという感じだった。特に多かったのは横パス横パスでサイドバックにボールが渡り、そこから縦パスが入るパターンであり、それはあまり効果的ではなかった。


しかし今回の日本代表は以前の日本代表よりも1テンポぐらい前に縦パスが入る。例えばボランチの遠藤から長谷部に横パスが出るとする。以前の日本代表であれば、長谷部からもう一度横パスでサイドバックの内田にボールが渡り、そこから縦パスが入るというイメージだった。


しかし今回は長谷部が内田にボールを出すような体の向きから、本田や松井などに縦パスが入るという意外性のあるボールが多かった。これはセンターバックも同じで、サイドバックに出すふりをしてボランチやトップ下に縦パスが入ることが多かった(特に吉田は正確なフィードが出来ていて個人的にはかなり評価が高い)。これにより相手の陣形が整う前に本田や香川、松井などが前を向いてボールを持つことが出来るようになる。


この縦パスが入るタイミングが少し早くなっただけで、日本代表の攻撃はかなりスピードが上がった。もちろん攻め急ぎすぎるのも良くないが、これに加えて遠藤がガンバでやっているような緩急をつけたボールさばきを出せるようになればもっと良くなるだろう。後は本当のセンターフォワードがいつ出てくるかという話だけである。前田も頑張っているが、もう少しボールをキープできるフォワードが欲しい。

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アーセナル内定の宮市亮のプレー


アーセナル内定の宮市亮が出るというので、高校サッカーを見に行った。中京大中京高校のキャプテンが宮市亮で、相手は久御山高校だった。結果は2-4で久御山高校の勝ち。しかも誰が見ても久御山高校のほうが良いサッカーをしていた。


さて、注目の宮市亮だが1得点1アシストだったため最低限の結果を残したことは間違いない。1対1での突破のスピードはものすごく速く、おそらく岡野レベルだと思う(古いか?)。しかしアーセナルで通用するかというとかなり怪しい。


なぜなら宮市亮のプレーにはサッカーインテリジェンスというものをあまり感じなかったからである。サッカーインテリジェンスとはサッカーにおける頭の良さのことで、イニエスタやシャビ、日本であれば遠藤や中村憲などのプレーに見られる玄人受けするプレーのことである。


宮市亮のプレーは左サイドでボールを持って抜群のスピードで縦に突破し、中へセンタリングするというものがほとんどだった。またそれをおとりにして中へドリブルしたり、サポートに入ってきた味方とワンツーをしたりというプレーも多少あった。


しかしそれだけであった。もし右サイドバックが優秀でスピードがある選手だったら何もできなかっただろう。実際のところ久御山高校が後半途中から宮市亮にマンツーマンディフェンスをくっつけてからは全くボールにも触れなかった。


足元の技術がそこまで高いわけでもなく、視野が広いわけでもない。アーセナルは何でこの選手を取ったのか?と思わざるを得なかった。むしろ久御山高校の14番のほうが上手いと思ったのは私だけではないだろう。


しかし可能性としてあるのは宮市がまだ18歳のプレーヤーだということである。つまりサッカーインテリジェンスは今からでも身につけることができる。アヤックスの育成スカウトは基本的なスピードとプレーのアイディアを重視するということを聞いたことがある。後は全て自分たちで教えることができるからである。


いずれにせよスピードは世界でもトップクラスだろう。そのスピードをどのように生かすのか、あのアーセナルでどれだけ成長するのかが楽しみな選手ではある。ただウォルコットのようにスピードとテクニックだけがあって、アーセナルのパス回しについていけないような選手にはなってほしくない(最近はだいぶ良くなったが)。

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パク・チソンの巧さ

マンチェスター・ユナイテッドVSトットナムの試合をTVで見た。試合はマンチェスター・ユナイテッドが2-0で勝利したのだが、この試合で一番目立っていたのは韓国代表パク・チソンである。1得点1アシストのナニよりも、最近売り出し中のハビエル・エルナンデスよりも、アジアNo1プレイヤーパク・チソンの方がマンチェスター・ユナイテッドに必要な選手だとこの試合では思った。


これはおそらくマンチェスター・ユナイテッドのサポーターもわかっていて、パク・チソンが良いプレーをしたときには常に拍手が起こっていた。また解説の原博実氏もパク・チソンを絶賛していた。


パク・チソンは特にボール扱いが上手いわけではない。ドリブルも危なっかしいし、縦パスが入った時にはすぐに取られるんじゃないかとひやひやする。またパスがものすごく上手いわけでもない。


しかしそれ以上に攻守の切り替えの速さ、運動量がチームに欠かせないものとなっている。特にボールを取られた瞬間にディフェンスに入る早さは天下逸品である。もしもオシムがこの試合を見ていたら、パク・チソンを絶賛するに違いない。


一般的に自分がボールを取られたときにすぐディフェンスをするのは当たり前である。しかしパク・チソンはそれだけではなく、味方がボールを取られた瞬間にも同じことを行う。多くの選手は自分が取られたボールは真剣にディフェンスするが、味方が取られたボールに関しては少し手を抜くことがある。しかしパク・チソンにはそれが全くない。


ディフェンスとしてはこれほど助かることはない。パク・チソンが味方に入れば、相手のカウンターの回数がものすごく減る。全てパク・チソンの所で時間稼ぎをしてくれるからである。これはマンチェスター・ユナイテッド監督のアレックス・ファーガソンが一番評価している所だろう。


しかし多くのサッカー番組ではこのパク・チソンのプレーは映らない。基本的にゴールシーンやスーパープレーなどしかハイライトでは映らないからである。しかしそれではパク・チソンのプレーを真似する子供たちは少なくなってしまう。どうにかしてパク・チソンのプレーを子供たちに見せたいと思う今日この頃である。

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日本代表VSアルゼンチン代表

日本代表VSアルゼンチン代表をテレビで見た。
まさか勝つとは思っていなかったが、実際に勝利に値するすばらしい試合だった。特にディフェンス面では統制が取れていて、久しぶりに日本代表が戦術的に勝った試合だったと思った。


ザッケローニが採用したシステムは4-2-3-1だったが、実際守備の時には4-4-1-1のようになっていた。そしてディフェンスラインが高く、ハーフエーラインあたりからのプレッシングがかなり良かった。というのもディフェンスラインの4人とハーフの4人の間がとても狭く、コンパクトな陣形になっていたからである。


以前までの日本代表はこの4人と4人の間が広かった。つまりディフェンスラインとハーフの間のスペースをうまく使われていたのである。これには2つの理由がある。まずディフェンスラインが低かったこと。これは中沢とトゥーリオがスピードがないため、なかなかディフェンスラインを上げるのを怖がっていたためだろう。そして2つ目はハーフが前線までプレッシングをかけていたことである。ハーフがあまりにも前までプレッシングをかけにいくと、逆にディフェンスラインの前のスペースが開いてしまう。前線からプレッシングをかける場合にはその点を気をつけなければならないのである。


よってワールドカップで岡田監督は4人と4人の間に阿部をアンカーとして使った。また前線からプレッシングをかけるのをやめて、ハーフエーラインあたりからのプレッシングに切り替えたのである。そうすることでディフェンスラインとハーフの間のスペースを使われることはなくなった。


ザッケローニはこの戦術を4ー4の合計8人で行った(とはいえこれがワールドスタンダードなのだが)。アンカーの部分はトップ下に持ってきて、ワールドカップのときよりも攻撃的にしたのである。もちろんトップ下におかれた選手は相手のボランチにプレッシングをかけるため、守備の合計人数は変わらないが、それが阿部なのかそれとも本田なのかによって攻撃力は変わってくる。


おそらくザッケローニの戦術はこの4-4のディフェンスが基本となるだろう。プレミアリーグではこの4-4というディフェンスはだんだん消えてきているが(アーセナルもマンUも4-3-3に切り替えた)、日本代表の勤勉さ、運動量の多さなら一番あっているシステムかもしれない。次の韓国戦が楽しみである。

テーマ : サッカー
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原ジャパンの可能性

昨日(2010年9月4)に行われた日本代表VSパラグアイ代表の試合を見た。ザッケローニ新監督が就労ビザの関係でベンチには座れず、代行として原博実氏がベンチに座った。私はこの原博実氏を知ったのは、BSでスペインリーグが放送されていたときの解説を彼が行っていたときである。そのときの解説を聞いていて、私は彼が監督になる日をずっと待っていた。なぜなら彼の感覚的で意外と鋭いコメントが好きだったからである。


そして彼がその後監督になったのは2002年のFC東京だったが、当時守備的カウンター中心のFC東京を見事に攻撃的なチームに変更させた。しかも当時スペインリーグで流行っていた4-2-3-1システムを採用し、日本にスペインリーグのサッカーを持ち込んだ(今回日本サッカー協会が育成年代でスペインサッカー協会と提携したのは彼の好みがあったのではないかと勝手に想像している)。


そこからは解説者を経て現在の日本サッカー協会技術委員長を務めている。何で「ザッケローニ監督代行が技術委員長の原なんだ?コーチの関塚でよいではないか?」と思った方も多いと思うが、私はちょっとだけ今回の試合が楽しみだった。原がどんなサッカーをするのかが楽しみだったからである。


そしてその期待全く裏切られることはなかった。日本代表はワールドカップのときと違い前半から攻撃的なサッカーをし、最終的には香川のすばらしいゴールで勝利した(中村憲のパスが世界レベルだった)。内容も前線の4人が常にポジションチェンジをしながら、細かいパス回しと途中途中で入るドリブルで見るものを楽しませるサッカーとなった。


また交代に関しても、試合を見ている人が「あいつに出て欲しいな!」と思っているのをわかっているかのような采配だった。特に藤本、橋本などの交代は現在Jリーグで好調な選手を使うというセオリー通りの交代だった。また最後に槙野をいれて5バックにしたのは、結果も追求していたことを示していた。


私はこの試合を見て「このまま原が監督をやればよいのに・・・」と思った。おそらく本人は「嫌だ」と言うと思うが、彼が目指しているサッカーはスペインリーグのサッカーに近い。それは見ている人を楽しませるサッカーでもある。ザッケローニが監督になってどんなサッカーを行うのかはまだわからないが、このような試合を見せられるとザッケローニへの期待値はかなり高くなる。本当に「そのまま原が監督をやった方が良かったんじゃないか?」とマスコミに言われないように頑張ってもらいたい。

テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

日本代表VSパラグアイ代表

日本代表のワールドカップが終わった。結果は0-0のPK負けということになったが、現在の日本代表の実力としては妥当なものだろう。しかしこの小さな差がいつまで経っても埋められない。


試合内容はとてもいい勝負だった。特に守備はセンターバック中心にパラグアイにほとんどチャンスを作らせなかった。しかし、正直言って攻撃のほうは何にもできなかった。このワールドカップでニューヒーローになった本田も、実際は何もできなかったに等しい。これは本人が一番感じていることだろう。


しかし攻撃が何もできなかったのは、必ずしもオフェンスの選手だけに問題があるわけではない。というよりもあれだけ守備に徹底した戦術で戦えば、攻撃が機能するはずがない。あの守備的な戦術で攻撃も頑張れというのはナンセンスである。


特にこのパラグアイ戦は守備のラインがものすごく低かった。予選のオランダ戦、デンマーク戦と比べても5メートルぐらい全体的に低かったのではないだろうか?岡田監督が試合中にラインを上げろというジェスチャーをしていたが全くその通りだと思う。


日本の守備は相手のボールをサイドに向かわせ、そこからサイドバック、サイドハーフで上下からはさむ戦術を取っていた。解説の金田氏が、「サイドバックとサイドハーフで相手を上手くはさんでますね!」といっていたが、全くその通りである。実はこれはチェルシー時代のモウリーニョが良く行っていた戦術である。


しかしこの戦術の弱点は、サイドハーフが守備に回ることにより、センターフォワードが孤立することである。この場合は本田が1人で孤立していた。せっかくボールを奪っても前に本田しかいないため、すぐにボールを奪われる場面が多かった。これは戦術上仕方ないことでもある。


チェルシー時代のモウリーニョがこの戦術で成功したのは、センターフォワードがドログバだったからである。ドログバは一人で孤立してもボールをキープしてくれる。また相手がファールで止めて時間を稼ごうとしても、ドログバはファールでも止まらない力強さがある。またサイドハーフもジョー・コールとロッベンであり、かなりの運動量とスピードがある。よってドログバにボールが入った瞬間にすばやいカウンターを仕掛けることができる。


しかし日本の場合はセンターフォワードがもともとFWではない本田である。彼は確かによく頑張ってボールをキープしようとしていたが、パラグアイ戦はそれがあまり上手くいかなかった。またサイドハーフも松井はそこまでスピードがある選手ではない。大久保は守備で頑張りすぎるため、カウンターをするときのスピードが落ちている。これではチェルシーのようなカウンターをすることは不可能である。


そして一番の原因はディフェンスラインが低すぎたことである。通常の場合、どんなに守備的な戦いをするとしても、最終ラインはペナルティエリアのちょっと前あたりに設定する。しかしこの日の日本代表は完全にペナルティエリアのラインと一致していた。この微妙なラインの差がカウンターをできるかできないかの差になる。もしもう少しラインが前にあれば、サイドバックと一緒にサイドハーフの松井、大久保もちょっと前に出ることができる。そうすれば本田との距離もちょっと近くなる。よって本田があそこまで孤立することはないはずである。


ただし日本代表も守備的な戦いをすれば世界に対抗できることがこれで証明できた。私が今注目しているのは、次の監督が誰になるのかということである。日本サッカー協会はスペインと提携を結んだためスペイン人の監督が来る可能性が高いが、意外とイタリアなどの守備的なチームの監督を連れてきても面白いかもしれない。

テーマ : サッカー
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日本代表決勝トーナメント進出!

日本代表が決勝トーナメント進出を果たした。オランダ戦、デンマーク戦両方見たが、どちらの試合もそんなに悪い試合ではなかった。皆さんの中でもデンマーク戦は特に良い試合だったと思う人が多いのではないだろうか?


日本代表はワールドカップ直前に戦術を大きく変化させた。特にディフェンス面は、前線から激しくプレッシングをかける戦術から、一度リトリートして守備ブロックを作る戦術に変更した。これは日本代表にとって大きな分岐点になったと思う。ただおそらく岡田監督自身はこの変更に納得していないだろう。


なぜなら岡田監督自身が志向した前線からぷレッシングをかける戦術が全く世界に通用しなかったからである。世界と言うよりもアジアでもそこまで成果を出すことができなかった。そもそも前線からプレッシングをかける戦術は世界標準ではない。これはマスメディアでもちょくちょく言われていたことである。


しかし岡田監督がそのことを知らなかったかと言うとそういうわけではない。岡田監督自身は前線からプレッシングをかける戦術が世界標準でないことなどとっくに知っていたと思う。彼はそれにもかかわらずその戦術を選択したのである。これはいったいどういうことだろうか。


その理由ははアジアのレベルとワールドカップのレベルの差にある。日本代表はアジアではトップクラスの実力がある。しかしワールドカップに出るようなチームの中では最下位層にいる。このギャップはいつまでたっても埋まらない。


これにより日本代表はワールドカップ前に常に戦術の変更を余儀なくされる。アジア予選では相手が格下であるため、日本代表はポゼッションをした攻撃的なサッカーを行う。しかしワールドカップでは相手が格上であるため、日本代表はリトリートした守備的なサッカーを行う。よってアジア予選のときとワールドカップの時ではメンバーが大きく異なることも少なくない。


岡田監督はこれを良しとしなかった。よってアジア予選のときとワールドカップの時で、大きく戦術が変化しないような戦術を選んだのである。それがポゼッションを志向しつつも前線からプレッシングをかけるという戦術である。この戦術を用いれば、アジア予選で戦ったメンバーでそのままワールドカップを戦うことができる。そして大きな戦術変更をする必要もなくなる。


しかしそれは上手くいかなかった。結果的に日本代表はワールドカップ前に大きくメンバーを変更し、ディフェンシブな戦いをするしかなかった。結果的に勝ったことは確かだが、おそらくサッカーの質は前回から成長していない。これは誰も認めざるを得ないだろう。


しかし岡田監督の試みは尊敬に値する。彼はあえて失敗するかもしれない世界標準ではない戦術を用いてワールドカップを戦おうとした。これは日本代表を決勝トーナメントに進出させたという事実よりも、価値のあることだと個人的には思う。

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インテル優勝!

モウリーニョ率いるインテルミラノがコッパイタリア、セリエAの2冠を達成した。今度行われるチャンピオンズリーグで勝てば、3冠を達成する。


正直言ってモウリーニョがここまですごいとは思っていなかった。しかも終盤戦になって「もう1試合も落とせない」というときの強さは素晴らしかった。1点差でギリギリの試合が何度もあった。


去年のインテルから変わったことは大きく分けて2つある。


1.パスワーク主体になったこと
2.システムが4-2-3-1を使い始めたこと


まず1.についてだが、去年のインテルはイブラヒモビッチがいたため、彼にロングボールを当てて、そこから攻撃を組み立てることが多かった。これは前監督マンチーニのときと同じだったため、モウリーニョに対する批判もかなりあった。しかし今年はイブラヒモビッチがいなくなり、ミリト、エトー、パンデフなどドリブルがうまい選手が入ったためパスワークが主体となった。しかも前線からプレッシャーをかけてボールを奪ってからのパスワークの速さは凄かった。


そして2.についてだが、私はモウリーニョはダブルボランチが嫌いだと思っていた。元に以前までは4-3-3、4-3-1-2、4-3-2-1などワンボランチ(場合によっては3ボランチ)のシステムを採用していることが多かった。しかし今年の終盤は4-2-3-1というダブルボランチのシステムを採用することが多くなった。おそらく3トップ+スナイデルという形にしたかったのだろう。モウリーニョの良いところはこのような柔軟性があるところである。


今年はあともう1つモウリーニョの凄さを感じだ部分がある。それはマリオ・バロテッリの扱い方である。バロテッリは以前からサッカーに対する態度が悪いといわれていた。特に試合中に守備をしないため、モウリーニョからはたびたび干されることが多かった。しかし今年の終盤はレギュラーとして出場し、活躍することが多くなった。モウリーニョは選手に罰を与えることが多い監督である。しかし罰を与えた後は必ずチャンスを与えている。バロテッリはこのチャンスをものにしたのである。


モウリーニョは今年でインテルを去るという噂がある。以前からプレミア、セリエA、スペインリーグで優勝したいと語っていたため、今度はスペインリーグに行きそうである。おそらくスペインリーグでも確実に優勝をするだろう。改めてモウリーニョの凄さを感じた1週間だった。

ワールドカップメンバー発表

南アフリカワールドカップのメンバーが発表された。


◇GK 楢崎正剛(名古屋) 4回目
◇GK 川島永嗣(川崎) 初
◇GK 川口能活(磐田) 4回目
◇DF 中沢佑二(横浜M) 2回目
◇DF 田中マルクス闘莉王(名古屋) 初
◇DF 駒野友一(磐田) 2回目
◇DF 内田篤人(鹿島) 初
◇DF 長友佑都(F東京) 初
◇DF 今野泰幸(F東京) 初
◇DF 岩政大樹(鹿島) 初
◇MF 中村俊輔(横浜M) 2回目
◇MF 稲本潤一(川崎) 3回目
◇MF 遠藤保仁(G大阪) 2回目
◇MF 中村憲剛(川崎) 初
◇MF 本田圭佑(CSKAモスクワ) 初
◇MF 長谷部誠(ウォルフスブルク) 初
◇MF 松井大輔(グルノーブル) 初
◇MF 阿部勇樹(浦和) 初
◇FW 岡崎慎司(清水) 初
◇FW 玉田圭司(名古屋) 2回目
◇FW 大久保嘉人(神戸) 初
◇FW 森本貴幸(カターニア) 初 
◇FW 矢野貴章(新潟) 初


驚いたのは川口ぐらいだろうか。後は順当な結果だと思う。佐藤寿人や前田ではなく矢野だったのは、おそらく終盤のパワープレーのためだろう。ただカメルーンやデンマーク、オランダに通用するとは思えないが。


おそらく今更チームのコンセプトや中心選手、戦術を変更することはないと思う。今まで通り前線からのプレッシング、攻守の切り替えの速さ、運動量の多さなどで勝負することになるだろう。これは日本代表が勝つためには絶対に必要なことであるから、岡田監督の考えは間違いではないと思う。


後はけが人が出ないことを祈るしかない。例えばセンターバックの中沢、闘莉王には替えがいない。岩政が候補になるだろうが、日本代表でのキャリアは少ない。もっと前から試すチャンスはあったと思うのだが。


またワールドカップでは劣勢になる可能性が高いため、ボランチが遠藤、長谷部で良いのかという疑問も残る。現代サッカーではこのような場合、アンカー的な要素を持った選手をボランチに置くのが一般的である。この中では今野、阿部、稲本あたりだろうか。


後は本田をどこで使うかだろう。私はFW(ワントップ)で使うというのもありだと思う。本田は守備をするよりか攻撃に専念してもらったほうがよい。岡崎、玉田あたりが守備で頑張って、俊輔がチャンスメークをし、最後は本田が決めるという姿を見てみたい。


スーパーサブは森本になるだろう。流れを変えられる力、雰囲気を持った選手は森本しかいない。しかも途中出場でもスタメンの時と同じようなパフォーマンスが出せるのが森本の良いところである。Jリーグ初ゴールも代表初ゴールも途中出場からだった気がする。私は彼に大きな期待を寄せている。


いずれにせよメンバーが発表されてワールドカップに対するモチベーションが上がってきた。子供たちにもワールドカップは是非見てもらいたい。やはり世界レベルのプレーを見ることが一番勉強になるからだ。


2010年3月13日マリノスVSベルマーレ

3月13日に日産スタジアムで行われたマリノスVSベルマーレの試合を見に行った。中村俊輔がJリーグに復帰するということで、3万人以上の観客がスタジアムに訪れていた。


実は今年のマリノスは一抹の不安があった。それはメンバーでもなく、フロントでもなく、監督の木村和司である。木村和司といえばミスターマリノスといわれるほどの名選手であったが、それがコーチも経ずにいきなり監督になるとは・・・、このような不安を持っていたのである。これは多くのマリノスファンも同様であろう。


しかも開幕戦はFC東京に負けたので、「これはやばいのではないだろうか」と思っていたところの第2戦である。相手はベルマーレだからある程度勝利は確実だと思っていたが、内容のほうが気になっていた。


しかしその不安は試合が始まってからすぐに消えた。木村和司監督率いるマリノスはかなり良いサッカーをしていたからである。しかもイングランド式の4-4-2を用いた現代的なシステムでマリノスは戦っていた。ちなみにメンバーは次のようである。


GK:飯倉
DF:波戸、中沢、栗原、田中
MF:中村、小椋、兵藤、山瀬
FW:アーリア、渡辺


特徴的なのは中村と山瀬がしっかりとサイドに張っていたことである。日本代表の時の中村はたびたび中に入ってきてしまうが、マリノスではこれが違っていた。おそらく木村監督の指示だろうが、中村はサイドに張ってボールをもらい、攻撃の起点になっていた。また山瀬もサイドに張ってボールをもらい、効果的にドリブルを繰り返していた。


FWはアーリアが少し下がり目で、相手ボランチとDFのライン間でボールをもらっていた。また渡辺がDFラインの裏を再三狙い、相手のDFラインを下げる役割をしていた。しかもセントラルの2人は攻守の運動量がとても多く、効果的にサイドにボールを散らしていた。これはまさに現代サッカーの見本のような戦い方である。


私は木村監督がここまで現代サッカーに精通しているとは思わなかった。BSでの解説を聞いていると、感覚でコメントしている気がしたし、論理的にうまく説明できるような人ではないと思っていた。しかしこの日のマリノスはとてもバランスが取れたサッカーをしていて、久しぶりに面白かった。


もちろん相手がベルマーレだったということもある。ベルマーレは4-3-3が機能せず、相手選手を上手くマークできていなかった。また攻撃時も3トップにもかかわらずウイングが中に入ってしまうため、ロングボール以外の攻撃はほとんどなかった。試合中もなぜウイングはサイドに開かないんだろうと思うことが何度もあった。おそらくあれは反町監督の指示だろう。


ただし木村監督を褒めてばかりはいられない。それは交代のタイミングである。マリノスは2-0で勝っているにもかかわらず、最初の交代は後半の30分過ぎだった。内容的にもほぼ勝利は確定していたし、もう少し早めに交代して控え選手を試しても良かったのではないだろうか。控えには坂田、狩野などそれなりに実力がある選手もいるわけだし。


とりあえずこんな感じでまとめてみたが、今後のマリノスは少し注目である。次節はフロンターレとの神奈川ダービーなのでここで本当の実力が試されるだろう。


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2010年3月3日 日本VSバーレーン

2010年3月3日 日本VSバーレーン戦をテレビで見た。前半は見ることができなかったが、後半はすべて見ることができた。結果は2-0で合格点だと思う。内容も1月の中国戦、韓国戦よりは良かった気がする。


海外組が戻ってきたため、スタメンは次のようになっていた。

GK:楢崎
DF:内田、中沢、闘莉王、長友
MF:遠藤、長谷部、中村俊、松井、本田
FW:岡崎


ハイライトを見た限り、前半はなかなか多くのチャンスを作っていたようである。特にサイドからのセンタリングに対しては3,4人がしっかり中に入っている感じがして迫力があった。


しかし後半に入ってからはなかなか良いリズムが生まれなかった。私が見た限りでは中盤選手のポジションチェンジが多すぎる気がした。それによってチーム全体のバランスが崩れていたのである。


ポジションチェンジというとなかなか良い響きのような気がするが、実際はそうではない。ポジションチェンジをすることで、もとのフォーメーションを崩してしまうことにもつながるからである。現在日本代表は4-2-3-1を用いているが、これが試合の途中でコロコロ入れ替わる。それによってボールを持った選手が、味方がどこにいるのかをしっかりと把握できていない気がする。


もちろんフォーメーションはそのままで人が入れ替わるのならばバランスは崩れない。しかしフォーメーションそのものを崩してしまうと、味方がいるはずのところに人がいないといった現象が起こる。またボールを取られた瞬間すぐにブロックを作ることができない。


岡田監督はそれを補うために一人一人に対してもっと多くの運動量を求めている。フォーメーションを崩したとしてもそれを補うだけの運動量があれば大丈夫だと考えているみたいである。確かにこれも一理ある。しかしプレミアリーグでここまでフォーメーションを崩すチームは見当たらない。これは日本代表が世界標準に届いていないか、もしくは世界標準を超えているのかのどちらかである。これが正解か失敗かはワールドカップ後にしかわからないが、現在見た限りだと失敗のような気もする。


またメンバーに関しては本田のトップ下は使える気がした。本田はボールを持ったときもなかなかうまいが、得点力とヘディングの強さがそれに加わっている。昔の司令塔はパスがうまければよかったが、現在の司令塔はジダンなど得点力がありヘディングが強くないとだめである。その点では本田のトップしたは面白い。しかし運動量はそこまで多くない。そうなると中村俊との共存は難しくなる。


中村俊は運動量が少ない選手ではないが守備ができない。これは遠藤も中村憲も同様である。そして本田もこれに加わる。オシムになってからは4人とも走ることを意識しだしたが、もともと走ることが得意ではないし、守備は苦手である。よってこの4人が同時に出ることは考えられない。なぜならワールドカップでの相手はオランダ、カメルーン、デンマークなど格上だからである。日本が守備に回るとなるとこの4人が同時に出ていては歯が立たないだろう。


おそらくこの4人のうち2人しかレギュラーにはなれない。そうなるとポジション的に遠藤と中村憲、本田と中村俊が争うことになる。現在では遠藤、中村俊が筆頭だが今後はどうなるだろうか?岡田監督はこれに中村憲や本田などを3人目として加えようとしているみたいだが、私はあまり賛成ではない。やはり守備の面で不安があるからである。


今日見た限りだと松井はそこまで良くはなかった。積極的にボールに絡んでいたが、上の4人と同じように守備は得意ではないし運動量も多くない。おそらくスーパーサブ的な扱いになるだろう。


それにしても岡田監督は交代が遅すぎる。玉田が後半40分に出てきたが、何もできずに終わってしまった。中村俊は後半途中からバテバテだったからもう少し早く交代しても良かったのではないだろうか?あとCBの中沢、闘莉王の控えで岩政はいつ出すのだろうか?CBの2人が怪我をしないとでも思っているのだろうか?いささか交代については疑問なところが多い。


ちなみに私が現在考えているスタメンは次のようである。


GK:楢崎
DF:内田、中沢、闘莉王、長友
MF:遠藤、長谷部、岡崎、稲本、本田
FW:森本


サイドのMFに長谷部と岡崎を置いて、ディフェンス力を高めたほうが良いのではないか、またアンカー的な位置に稲本が必要なのではないかということである。中村俊は残念ながら今のままでは厳しいだろう。しかし岡田監督は中村俊をはずさないと思うので、おそらくこのようなスタメンはありえない。皆さんはこのフォーメーションをどう思うだろうか?



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Kengo Yoshida

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プロフィール

吉田憲吾

Author:吉田憲吾
2006年より坂本SCで小学生にサッカーを教えている。日本サッカー協会公認指導者ライセンスC級(サッカー、フットサル)取得。2010年より日本ヒューレット・パッカード(HP)株式会社でStorage Salesを担当。TOEIC850点。

主なブログ:
営業マンの、営業マンによる、営業マンのためのブログ
kengoyoshidaのバインダー
kengo yoshida - Japan | LinkedIn

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