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敵のいないシュート練習はやらない?

あなたのチームではシュート練習をやるだろうか?多くのチームはコーチにパスを出してボールを落としてもらい、それをシュートするポストシュートを行っている。またセンタリングからのシュートというのも多くのチームで行われている。だが私は基本的にこのような練習は行わない。


なぜならそれらの練習はすべて「敵がいない」状態でのシュート練習だからである。ポストシュートもセンタリングからのシュートも基本的にディフェンスがつかない。またシュートを打つまでの時間制限もない。果たしてこれが本当にサッカーの練習になるのだろうか?


確かにシュート練習は大切である。シュートが入らなければ試合に勝つことはできないし、決定力不足といわれる日本代表の救世主にもなれない。しかしそのようなシュート練習を行ったからといって、試合でゴールを決められるようになるかどうかは疑問である。


良く考えて欲しい。試合では必ずディフェンスがついている状態でシュートを打つ。試合中に完全フリーでシュートを打つことはほとんどない。ではなぜあえてフリーな状態でシュート練習を行うのだろうか?多くのコーチはこう反論するかもしれない。「フリーの状態でシュートが決まらなければ、敵がいる状態でシュートが決まるはずがない」。でも私はそうは思わない。


フリーでシュート練習することは、フリーな状態でのシュートはうまくなるかもしれない。しかし敵がいる状態でのシュートがうまくなるとは思えない。逆にフリーでシュートを打つことに慣れてしまい、シュートを打つタイミングが遅くなってしまうということも考えられる。また試合中には良く出てくる「泥臭いゴール」というのも、この練習では出てこない。


私の場合はシュート練習も必ずディフェンスをつけた状態で行っている。また4対4のシュートゲームを行う場合もある。どちらにせよ子供たちは試合と同じようなプレッシャーの中でシュートを打つことを求められる。こっちのほうが試合中のシュートがうまくなる可能性が高いと私は考えている。


日本代表のFWがシュートを良くはずすのも、フリーの状態でのシュート練習ばかりをやってきたからではないだろうか?シュートの技術はうまい人が多いが、ここぞというときで決められないのは練習メニューに原因があるのではないだろうか?サッカーの監督は良く負けた原因を決定力不足と分析するが、それは自分の練習メニューが悪いからではないだろうか?私は最近このようなことを考えている。


最後にアーセン・ベンゲルの有名な言葉を1つだけ。


「小倉も敵がいなければストイコビッチなのだが」


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テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

プレシーズンにはフィジカルトレーニングをやるのが当たり前?

あと1週間後にJリーグが開幕する。さぞかし多くのチームがこの開幕に合わせてピークを持ってきただろう。開幕戦というのはそのシーズンを占う意味でとても大切だからである。


プロのチームは開幕前にキャンプを行う。Jリーグの場合12月の天皇杯が終わると休暇に入るが、早いチームだと1月半ばあたりから軽いトレーニングが始まる。そして2月ごろからキャンプに入り、3月の開幕に備える。


プロの選手にとって、このキャンプというものはとても重要である。まず監督にレギュラー入りをアピールする機会になる。また選手同士のコミュニケーションを活発にし、コンビネーションを高める良い機会になる。そして一番大事なのは、1年間戦うための体力をつけることであるといわれている。


プロのキャンプは多くの場合2部制である。つまり午前中と午後の2回に分けてトレーニングを行う。そしてそのどちらかは1年間戦えるようにするための体作り、つまりフィジカルトレーニングが行われることが多い。


しかしインテルのモウリーニョはこの常識を覆すようなトレーニングを行っている。モウリーニョはプレシーズンにフィジカルトレーニングを行わないのである。


「プレシーズンのトレーニングは、第2週からシーズンのファイナルと同じことをやっているよ。〔中略〕第1週はあくまでも慣らし期間だから、ゆっくりとしたペースで、ゲームのイメージをはっきりとつかむようにする。2週目からは週間メニューの繰り返しだ。私のトレーニングには週間メニューしかない。だからトレーニングの基本方針は7月も翌年4月もおなじなのさ」(『モウリーニョ どうしてこんなに勝てるのか?』p78)


モウリーニョが採用している「戦術的ピリオダイゼーション理論」は、フィジカルトレーニングをしないことで有名である。これはプレシーズンも同様である。モウリーニョはフィジカル面をすべてゲーム形式のトレーニングで鍛えている。よってプレシーズンにフィジカルトレーニングをすることはない。


またこれはもう1つのメリットを生む。それはフィジカル面を鍛える代わりに、戦術的なトレーニングを多くできるということである。実は多くのチームは開幕までに戦術が固まることはない。シーズン終盤になってようやく戦術が固まってくる。それは単に時間が足りないからである。しかしモウリーニョの場合、プレシーズンから戦術トレーニングをする時間がある。これによりモウリーニョのチームは多くのチームよりも先に戦術が固まるのが早い。


私もこの理論には賛成である。たまに小学生のチームでも走り込みをやっているところがあるが、それでは時間がもったいない。それではボールを使ってトレーニングする時間が減ってしまう。また戦術を教える時間も減ってしまう。これはフィジカルトレーニングが逆に仇となっている良い例である。


それでもあなたはフィジカルトレーニングを行うだろうか?


テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

「攻守の切り替え」を含んだ鳥かご

すべてのトレーニングには「攻守の切り替え」が含まれていないといけない。それは多くのチームでやっている鳥かご(4対1、3対1)などのパス回しでも同じである。


多くのチームは鳥かごのルールを、鬼がボールに触ったら交代としている。しかしこれでは鬼がボールを触った瞬間にいったんゲームが止まってしまう。特にボールを取られたほうは「あーあ・・・」という空気になり、「攻守の切り替え」など全く意識することはない。


しかし本当の試合ではこのようなことはおこらないはずである。試合中はボールを取られたらすぐにボールを取りに行くのが当たり前である。よってこのようなトレーニングをしていると、「攻守の切り替え」を意識することがない。これにより「攻守の切り替え」をしないことが習慣化されてしまい、試合中の「攻守の切り替え」が遅くなってしまう。


ではどうしたら良いのだろうか?「戦術的ピリオダイゼーション理論」を日本に普及させようとしている村松氏は次のようなトレーニングをお薦めしている。


1.鳥かごはボールに触った瞬間に交代ではない
2.ボールを取った鬼がドリブルで枠の外に出て、手でボールをキャッチしたら交代
3.ボールを取られたほうも、相手が枠の外でボールをキャッチするまでは取り返すことができる


このようにやれば、ボールを取ったほうはドリブルで守備から攻撃に転ずる癖が付く。逆にボールを取られた方は、すぐにボールを取り返す癖が付く。同じ鳥かごだが、このようにルールに工夫をすることで「攻守の切り替え」を意識させることができる。


このようなトレーニングはスペインでは一般的らしい。またオランダでも行われているという話をサッカークリニックで読んだ気がする。


私もこのトレーニングは採用しているが、「攻守の切り替え」を意識するには良いトレーニングだと思っている。ただし手でキャッチするというところで、子供たちがふざけてしまうときもある。また鬼がなかなか交代することができないというデメリットもある。


だから私は1人1人の時間制にしている。鬼が一定時間内に何回外でボールキャッチをすることができたかを競い、外側の人は鬼にキャッチされた回数によって軽い罰ゲームを与える。そうすれば1人が鬼をやる時間は公平になる。また外側の人は罰ゲームをやりたくないので、ボールを取られたらすぐにボールを取り返しに行くことになる。


私は村松氏の「攻守の切り替え」を含んだ鳥かごに自分なりの工夫を加えている。練習中は本に書かれているトレーニングをそのまま真似してもうまくいかないことがある。そのときにどれだけ工夫ができるかがその指導者の力量が試される場なのではないだろうか。

テーマ : サッカー
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なぜ4バックが流行っているのか?

なぜ3バックは流行らないのか?」では3バックが流行らない理由を説明した。ではなぜ3バックではない代わりに4バックが流行っているのだろうか?


昔は2バックというものがあった。またトルシエ時代には5バック気味のフォーメーションもあった。しかし現在では3バックではなければ4バックというのが当たり前である。


これには2つの理由がある。1つ目はピッチの横68メートルをカバーするのに、4人1列が一番適当だということがだんだんわかってきたからである。現在はディフェンスラインに4人1列、中盤に4人1列を並べる4-4-2、もしくは4-2-3-1などが流行している。


「4人のフラット型ゾーンディフェンスと、その前面に4人のハードワーカーを配する。この4人×2ラインの守備組織は、どのチームにも共通する近年の傾向になっている。残り2人のフィールドプレーヤーをどこに置くかはチームによるけれども、8人のハードワークで隙を作らない戦術が支配的だ」(『戦術クロニクル』p218)


2つ目は4バックといってもその時々によって変化させることが可能だということである。例えば相手が3トップの場合、こちらが4バックであれば1人余ることができる。また相手が2トップの場合、こちらのサイドバックが1人中盤に上がれば良い。そうすれば2トップに対してセンターバック2人+サイドバック1人の3人で対応することができる。近年のサイドバックは攻撃ができる選手が多いので、中盤に挙げてもさほど問題はない。そして相手が1トップの場合は2人のサイドバックを中盤に上げる。そして2人のセンターバックで1トップを見ることになる。


このように4バックは比較的応用がしやすい。しかし3バックはこの応用がしにくい。例えばこちらが3バックで相手が3トップの場合、こちらの中盤の選手をディフェンスラインに下げる必要がある。しかし中盤の選手でディフェンスをできる選手というのはそこまで数が多くない(日本代表の阿部、今野ぐらいである)。またポジションを下げるというのは、後ろを見ながらのプレーになるためやりにくい。


現在4バックが流行っている理由はおそらくこの2つである。私のチームでも4バックを採用しているし、プレミアリーグのチームで4バック以外を用いているチームは見たことがない。ディフェンスラインは4バックというのは今後も揺るがないだろう。



テーマ : サッカー
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なぜ3バックは流行らないのか?

現在のフォーメーションは4バックが明らかに多い。そして3バックを使っているチームはどんどん少なくなっている。いったいこれはなぜなのだろうか?


現在Jリーグで3バックを使っているのはサンフレッチェ広島のペトロビッチ監督ぐらいではないだろうか?後はアントラーズもガンバもグランパスもフロンターレもすべて4バックである。


トルシエ前日本代表監督の時にはフラット3というものが使われていた。これはその時代にセリエAで流行していた戦術であり、3バックをフラットに並べることによりディフェンスラインを統率するやり方である。しかしこのフラット3も最近は見られることがない。


「そもそも3バックというのはなぜ生まれたのだろうか?」というところからこの問題を考えてみる。3バックは明らかに2トップに対応するために作られたフォーメーションである。つまり2トップに対して2人のストッパーが付き、残りの1人が後ろで余るという形を取ることで、数的優位を作ることを意識している。またフラット3の場合は2トップに対して3人のゾーンで守ることになるが、これも数的優位を作るという意味では同じである。


しかし現在のフォーメーションは2トップが主流ではなくなってきている。Jリーグでもプレミアリーグでも3トップ、1トップ、もしくは3トップ気味の1トップなどが主流になってきている。よって2トップに対して数的優位を作るための3バックという存在価値はだんだん薄れてきている。


例えば相手が1トップの場合、3バックのディフェンスラインには2人余ることになる。そうすると中盤で相手に数的優位を作られてしまうため、相手に主導権を握られてしまうことになる。また相手が3トップの場合、3バックのディフェンスラインには人が余らなくなる。そうするとこちらのディフェンスラインで相手に数的同数を作られてしまうため、1人かわされたときのリスクが大きくなってしまう。


このように相手が1トップ、3トップの場合だと、3バックは完全に相性が悪い。これが現在では3バックが流行っていない理由である。




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ジャンル : スポーツ

「攻守の切り替え」がトレーニングに含まれているか?

あなたの作るトレーニングメニューには「攻守の切り替え」が含まれているだろうか?


「戦術的ピリオダイゼーション理論」では「攻守の切り替え」をすごく重要視している。また私自身が作るトレーニングメニューには必ず「攻守の切り替え」が含まれるようにしている。


「攻守の切り替え」がいかに重要なのかは前回「攻守の切り替え」が一番大事で説明した。ではどのようなトレーニングに「攻守の切り替え」が含まれているのだろうか?またどのようなトレーニングをすれば「攻守の切り替え」を早くすることができるのだろうか?


例えばコーチからパスをもらい、ゴール前で1対1をしてシュートまで持っていくトレーニングを考える。このようなトレーニングを行うと、多くのコーチは「オフェンスがボールが取られたらそこで次の人と交代」というルールをつけることになる。しかしこれではボールを取られた瞬間に子供たちはプレーをやめることになり、子供たちは「攻守の切り替え」を意識することがない。


しかしこれに


1.ディフェンスはボールを取ったらゴールと反対側のコーチにパスをする
2.オフェンスはボールを取られてコーチにパスをされたら罰ゲーム


というルールをつけたらどうだろうか?この場合子供たちはボールを取られてもそこでプレーを止めることはない。またオフェンスは攻撃から守備への切り替え、ディフェンスは守備から攻撃への切り替えを意識するようになる。これだけのルールをつけるだけでも「攻守の切り替え」をトレーニングに含むことができる。


また一番「攻守の切り替え」が意識されるのが4対4などのスモールゲームである。これは普通の試合と同じなので、「攻守の切り替え」が自然と含まれることになる。スモールゲームを数多くやり、コーチが「「攻守の切り替え」を意識しろ!」と伝えれば、それだけで「攻守の切り替え」が早くなる。


「攻守の切り替え」は試合中には無意識にできることが望ましい。そのためにはトレーニングに「攻守の切り替え」を含ませる必要がある。これは簡単に実行できることなのでぜひ試して欲しい。

テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

「攻守の切り替え」が一番大事

「攻守の切り替え」はポストモダンなサッカーの中で一番大事なキーワードである。


バルセロナはジョゼップ・グアルディオラが監督になってから復活し、チャンピオンズ・リーグで優勝した。多くの人はメッシ、イニエスタ、シャビなどのテクニックがすごいから優勝したと思っているが、私はそれだけではないと考えている。バルセロナを復活させたのは「攻守の切り替え」の徹底である。


バルセロナの前監督はフランク・ライカールトであるが、そのときのバルセロナには「攻守の切り替え」が徹底されていなかった。まずロナウジーニョは守備をしないし、ディフェンスもまずはリトリート(自陣に戻ること)することを意識していた。なぜならボールポゼッションが高いため、そこまで守備のことを考えなくても良かったからである。


しかしそれではだんだん勝てなくなってきた。多くのチームがバルセロナと戦うときにはゴール前を固め、カウンターで点を取ることを目指してきたからである。これはモウリーニョ時代のチェルシーがチャンピンズリーグでバルセロナを下したときが記憶に新しい。そしてロナウジーニョの不調とともにバルセロナは負けが込み、ライカールトは解雇されることになる。


ライカールとのあとを継いだグアルディオラは、バルセロナの高いポゼッションはそのままに、ボールを取られたときの「攻守の切り替え」を徹底した。つまりボールを取られた瞬間に、その周りにいた2,3人がすぐプレッシャーをかけるようになったのである。これが一番良く現れたのがチャンピオンズリーグ決勝バルセロナ対マンチェスター・ユナイテッドの試合である。この試合ではマンチェスターのカウンターがほとんど出なかった。これはバルセロナの「攻守の切り替え」が早いために、ボールを後ろに戻さざるを得なかったからである。


強いチームは必ず「攻守の切り替え」が早い。カウンターが得意だったモウリーニョ時代のチェルシーは守備から攻撃への切り替えが早かった。逆にプレッシングが得意なマンチェスター・ユナイテッドは攻撃から守備への切り替えがものすごく早い。そして両方を兼ね備えた現在のバルセロナが一番ポストモダンなサッカーをしている。


「攻守の切り替え」、これこそがポストモダンなサッカーのキーワードである。



テーマ : サッカー
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ベンゲル・ノート




ベンゲル・ノートはベンゲルが名古屋グランパスの監督だったときの練習メニューを、そのとき選手だった中西哲生がノートにまとめたものである。また戸塚啓がアーセナルの練習場に言ったときのレポートも第3章に書かれている。


ベンゲルの練習メニューというからどんなにすごいものなのかと思っていたが、そこまで目新しいメニューはない。フィジカルトレーニングも行われているし、単純なシュート練習も行われている。ほぼ日本のチームがやっている練習メニューと同じではないだろうか。


ただし練習時間は明らかに短い。アーセナルに所属していた稲本は次のように語っている。


「練習はメチャクチャしんどくはない。短いです。早いときには1時間少しで終わりますからね。居残り練習は、FWがたまにやるくらい。自主的にやってると、やめろっていわれますからね」(『ベンゲル・ノート』p259)


これはモウリーニョのトレーニングの作り方とも似ているのではないだろうか。ベンゲルもモウリーニョと同じように90分という練習時間を組んでいることが多い。また休憩時間がほとんどないように(止まっている人がいないように)練習メニューを組んでいる。グリッドもグラウンドのさまざまな場所に作っており、グリッドを作り直す時間を短縮している。


ただしタッチ数には変化を加えている。「戦術的ピリオダイゼーション理論」ではタッチ数に制限を加えることはない。なぜなら試合中にタッチ数が制限されることはないからである。しかしベンゲルの場合は3タッチもしくは2タッチの練習メニューが多い。これがもしかしたらアーセナルの華麗なパス回しを生んでいるのかもしれない。


またベンゲルが特徴的なのは、すごく細かいところを大事にしているところである。例えば練習中にボールがラインを少しだけ割ったとする。多くのチームではそれは見逃すことが多い。なぜなら練習の流れがそこで切れてしまうからである。しかしベンゲルはそういう場合でも絶対にかならず相手ボールにする。あくまでも試合を仮定して練習をしているからである。


これは日本代表の岡田監督の練習とも共通している。岡田監督もラインを割ったかどうかについては練習中も厳格にジャッジしている。また走りこみのときにも、マーカーの上をまたいだりする微妙なショートカットに対しても厳格に禁止している。彼はそこの甘さが試合にでてしまう可能性があると思っているからである。


著者の中西哲生はベンゲルは練習前にこのトレーニングの意図は何なのかを必ず説明していたと語っている。


「ベンゲルは、ほとんどのトレーニングの前に、どのような理由があってこのトレーニングをするのかを説明していた。例えば、みんなの体力が落ちているから、今日はフィジカルトレーニングを中心にするということなどだ」(『ベンゲル・ノート』p78)


またミーティングの内容も書いてあるが、意外とメンタル面の指示が多い。ベンゲルというと知的でクールなイメージがあるが、ロッカールームの中では意外と熱い男なのかもしれない(確かにベンチに座っていらいらしている姿は良く見るが)。戦術的な指示は次のことぐらいである。


ディフェンス

1.チーム全体のポジションに気をつける
2.チーム全体でプレスをかける
3.ラインをコンパクトに保ち、一人の選手が動いたらそれに対応してポジションを修正する
4.チーム全体が横に広がらずに、内側に絞る
5.長いボールを蹴らせないように、ボールを持った選手はしっかり寄せる


オフェンス

1.ボールを持ったら爆発的な力で前に飛び出す
2.シンプルかつダイナミックな展開で攻める
3.FW に対して斜めのパスを出す
4.2列目からMFがFWを追い越して飛び出す
5.攻撃はサイドから


この本を読むとアーセナルの試合がすぐに見たくなる。アーセナルファンの人はぜひ読むべきである。

テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

スモールゲームが最良のトレーニング?

現在日本サッカー協会ではスモールゲームを練習中に行うことを薦めている。スモールゲームとは4対4、5対5などのミニゲームのことである。そしてこのトレーニング方法は世界中に広がっている。


「戦術的ピリオダイゼーション理論」を採用しているモウリーニョもスモールゲームを中心にトレーニングを行っている一人である。モウリーニョはスコットランドでコーチのライセンスを取得したときに、このスモールゲームが一番役に立ったと語っている。


「彼(モウリーニョ)は、ミニ・ゲームなどを通じて、技術的、戦術的、そしてフィットネスに関する多くの要素を修得した。そしてロクスバーが言うには、モウリーニョはスコットランド・フットボール協会によって、スコットランド人のメンタリティ、つまり『飽きっぽく、基礎練習の類いが嫌いな』人間になっていったらしいのだ」(『ジョゼ・モウリーニョ 勝者の解剖学』p122)


またアンディ・ロクスバーは次のように語っている。


「私たちのメンタリティのすべては、ピッチ上にあるんだからね。必要なのは移動式のゴールとミニ・ゲーム、ダブル・ペナルティー・ボックス・ゲーム、ウィンガーズ・ゲームなど、永遠にゲームの連続なんだ。選手たちは気づかないうちに学んでいるんだ。もちろんジョゼ(モウリーニョ)自身もその過程で多くの影響を受けている」(『ジョゼ・モウリーニョ 勝者の解剖学』p122)


私自身もこの方法を採用している。練習はウォーミングアップを終えたらすぐにスモール・ゲームに入る。このほうが子供たちは集中してトレーニングをしてくれる。しかもとても楽しそうである。


また人数は4対4が一番良いといわれている。なぜなら3対3以下だとパスコースが少なすぎるからである。逆に5対5以上になると今度は一人ひとりのボールタッチの回数が少なくなってしまう。スモール・ゲームにおいては人数の調整がとても大事である。


またグラウンドの広さも関係してくる。グラウンドを広めに取ればスペースが多いのでドリブルやロングキックが出やすい。逆にグラウンドを狭くするとプレッシャーが早くなるのでワンタッチ・ツータッチのプレーが多くなる。これも自分のチームの特徴と併せて決定する必要がある。つまりワンタッチプレーが苦手だと思ったらグラウンドを狭くしてトレーニングすればいいのである。


いずれにしてもスモールゲームが最良のトレーニングであることには変わりがない。あなたのチームでもスモール・ゲームを採用してみたらどうだろうか?



モウリーニョはフィジカルトレーニングを行わない?

「戦術的ピリオダイゼーション理論」を採用しているモウリーニョはフィジカルトレーニングをほとんど行わない。ここでいうフィジカルトレーニングとはいわゆる走り込みや筋力トレーニングのことである。


「私はフィジカルトレーニングをしない。だから、『ポルトはフィジカル面でとても良い』というコメントを一切拒否してきた。ポルトの手法は伝統的な分析トレーニングの概念と縁を切っているんだ」(『モウリーニョ どうしてこんなに勝てるのか?』p70)

「どこまでがフィジカル面で、どこからがメンタル面、技術面なのかはわからないからね。人間と同じようにフットボールは総合的なものじゃないかな?だから分けられないんだ」(『モウリーニョ どうしてこんなに勝てるのか?』p70)


これは今までのサッカー界の常識では考えられなかったことである。今までのサッカーのトレーニングは技術、戦術、体力、精神力を分割してトレーニングしてきた。例えば技術の練習なら2人組みでのパス練、体力の練習なら走りこみ、戦術のトレーニングならミーティング、精神力のトレーニングならメンタルトレーニングなど。


しかしモウリーニョはこの方法を信じていない。なぜならサッカーにおいてそれらの4つは同時に存在し、複合的に絡み合っているからである。例えばゴール前でシュートを打つ場合、シュートの技術、シュートを打つ筋力(体力)、シュートをどこに打つかという個人戦術(戦術)、シュートを打つための勇気(精神力)が同時に関わってくる。


走り込みをしていれば確かに体力は上がる。また精神力も鍛えられる。しかし技術的な部分、戦術的な部分は全く鍛えることができない。これで本当に良いのだろうか?というのがモウリーニョが残した問いかけである。


モウリーニョがやっているように、「戦術的ピリオダイゼーション理論」には走りこみや筋力トレーニングといった体力を鍛えるだけの練習メニューは存在しない。私が「戦術的ピリオダイゼーション理論」を知ったときに一番驚いたことがこのことである。ただしこの理論には反論もたくさんある。あなたはどう思うだろうか?


モウリーニョのトレーニング

「戦術的ピリオダイゼーション理論」を採用しているモウリーニョのトレーニングはどのようなものなのだろうか?『モウリーニョの流儀』という本の中には次のように書かれている。


「1回の練習時間はきっかり90分。45分休みなしに複数のエクササイズを連続してこなし、15分のインターバルをいれてさらに45分と、サッカーの試合とまったく同じタイムスケジュールだ」(『モウリーニョの流儀』p25)

「個々のエクササイズの基本は、プレーにさまざまな制約をつけた数人対数人のミニゲームだが、その中にダッシュ、方向転換といったフィジカルトレーニング的な要素も巧妙に組み込まれているところがポイントだ」(『モウリーニョの流儀』p25)


これを読めば「戦術的ピリオダイゼーション理論」というものが少しわかるのではないだろうか?練習時間もサッカーの試合と同じ、数人対数人のミニゲームもサッカーのゲームに近い。明らかにサッカーのゲームというものを意識して練習メニューを組んでいる。


またモウリーニョはフィジカルトレーニングをしないことで有名である。例えばマシンを使った筋力トレーニングやグランドの周りを走る持久走などは決して行わない。なぜならそれらによって身に着けたフィジカル能力はサッカーとは関係ないと思っているからである。


このトレーニングは小学生のサッカートレーニングにもピッタリなのではないだろうか?小学生は基本練習よりもゲームが大好きである。またフィジカルトレーニングは筋肉の発達が遅い小学生には全く意味がないので、やる必要もない。まさに「戦術的ピリオダイゼーション理論」は小学生にピッタリなトレーニング理論であると私は考えている。


テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

戦術的ピリオダイゼーション理論とは?

ここ最近「戦術的ピリオダイゼーション理論」というものが流行っている。これは今までのサッカーのトレーニングとは全く異なったトレーニング理論である。この理論はポルト大学のビクトル・フラーデ教授が考案した理論で、世界ではインテル監督のジョゼ・モウリーニョが使用していることで有名である。


「戦術的ピリオダイゼーション理論」のキーワードは「サッカーはサッカーをすることで上達する」ということである。例えば多くのチームはシュート練習をやると思う。小学生ではコーチにパスを出して落としてもらい、それをシュートする「ポストシュート」というものが有名である。


しかし「戦術的ピリオダイゼーション理論」ではこのような練習を認めない。なぜならこの練習はサッカーの練習にはならないからである。サッカーの場合はディフェンスがいないなんてことはほぼありえない。また自分が得意とする体制でシュートを打つこともほとんどありえない。


サッカーには技術、戦術、体力、精神力が必要だと考えられている。「戦術的ピリオダイゼーション理論」ではこの4つを同時に鍛えることを目的としている。なぜならそれがサッカーに一番近いからである。


どうだろうか?ちょっとだけ「戦術的ピリオダイゼーション理論」に興味が出てきたのではないだろうか?これから「戦術的ピリオダイゼーション理論」について詳しく説明していくことにする。

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「小学生のためのサッカートレーニングメニュー」公開!

「小学生のためのサッカートレーニングメニュー」というブログを公開し始めました。


多くの人が小学生に対してサッカーを教えていると思いますが、トレーニングをどのように組み立てればよいのかわからないという人が多いです。


私は2008年3月に日本サッカー協会公認指導者ライセンスC級を取り、それから毎週土日に小学生に対してサッカーを教えています。このブログではその中で実践しているトレーニングや、日々サッカーについて考えていることをまとめることにしました。


どうぞよろしくお願いします!
Kengo Yoshida

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プロフィール

吉田憲吾

Author:吉田憲吾
2006年より坂本SCで小学生にサッカーを教えている。日本サッカー協会公認指導者ライセンスC級(サッカー、フットサル)取得。2010年より日本ヒューレット・パッカード(HP)株式会社でStorage Salesを担当。TOEIC850点。

主なブログ:
営業マンの、営業マンによる、営業マンのためのブログ
kengoyoshidaのバインダー
kengo yoshida - Japan | LinkedIn

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