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モウリーニョとオシムのトレーニング

『Number PLUS』でオシムの特集が組まれていた。これはオシムが回復してからのインタビューをまとめたものである。もちろん2010年ワールドカップについての意見も書かれている。


その中には所々でオシムがジェフ千葉、日本代表で行われたトレーニングについて書かれている。オシムのトレーニングというと、走って、走って、走りまくるというイメージがある。それは確かにそうなのだが、オシムが単なる素走りを行わせることはほとんどない。全てボールを使って選手を走らせるトレーニングなのである。


例えばオシムのトレーニングで有名なのは、フルコートでの3対3である。これは聞いただけでも疲れそうなトレーニングであるが、これももちろんボールを使っている。また複数のビブスを使ったトレーニングも有名であるが、これも必ずボールを使っている。ボールを使わないで走らせる場合は罰走ぐらいである。


これはオシムが選手に考えて走ることを求めているからである。試合中に走れるようになるためには単に体力がつけば良いということだけではない。適切なタイミングで適切な場所に走らなければならないのである。そのためには単に素走りで体力をつけるだけでは意味がない。試合中と同じ設定で、ボールを使ってトレーニングをしなければ考えて走ることはできない。


この考え方は「戦術的ピリオダイゼーション」と同じである。「戦術的ピリオダイゼーション」においても単純な素走りはトレーニングに含まれない。必ずボールを使い、選手が頭を使うようなトレーニングを設定している。そしてその中でいわゆる体力というものを鍛えているのである。


「戦術的ピリオダイゼーション」というとモウリーニョのトレーニングが有名であるが、モウリーニョは練習時間も90分として試合と同じような設定をしている。しかしオシムは練習時間が3時間になる場合もあり、また2部練習なども頻繁に行われる。だからこそ体力が付くのである。しかしどちらも基本的な考え方は同じである。「ボールを使って頭を使ってトレーニングを行わなければ意味がない」、それがモウリーニョとオシムに共通の考え方である。

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テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

サッカークリニック10月号

サッカークリニック10月号を読んだ。
以下にその内容をまとめることにする。


・狙い以外のポイントには、気が付いても目をつぶるべき
・良い指導者の条件とは、「自分に対して厳しくなれるように選手を導けること」
・謙虚さを持った選手のほうが、トップチームに上がる可能性が高い
・コーチングというものには賞味期限があり、その賞味期限は一瞬
→後から何かを言っても無駄

・ポジションというシステムをおくことで、「こういうプレーをしなさい」というメッセージになる
・守備は全員がセンターバックかGK
→センターバック・・・後ろに誰もいないから抜かれても最後まで追いかける
→GK・・・最後までボールにくらいつく

・バルセロナの育成システム
→下部組織から一貫して4-3-3
→プレーコンセプトが共有できる
→選手のタイプと役割が明確になる
→選手と指導者にとってプラス

・1対1で学ぶことは多い。しかし最終的な目標は子供たちにサッカーを学ばせること。オランダで1対1が重視されているとは思えない

・50%のゴールがサイドからの攻撃(ビエルサ元チリ代表監督)
→少なくともサイドには2人ずつ選手を置くべき
→マイナスのボール、ピンポイントのセンタリング
・横に広いが縦が短いチーム
→ディフェンスラインとアタックラインが25m以上離れてはいけない
・「君が寝ている間、私はいかにチームを改善するか考えている」

・バルセロナの戦術
→攻撃のときはショートパス中心
→ボール周辺に味方が多い
→ボールを奪われたときにすぐプレスをかけられる
(ロングボール主体のチームにはこれは無理)

・ただ褒めるのではなく、褒める仕組みが練習に組み込まれているべき
・試合が終わってからいろいろ言っても頭にはなかなか入らない
→ゲームが始まるときにはコーチの仕事はほぼ終わっている
・シンプルなメッセージを使うのは自ら考える力を育てるため



今回のテーマはシステム論に関してである。育成年代においてシステムというものがどのように子供たちの成長を左右するのかが語られている。私自身は小学生年代においてもある程度システムについても知っておいたほうが思うため、4-4-2や、4-2-3-1の動き方などは多少教えている。


システムによっていろいろ動き方は異なるが、ある程度どのシステムにおいても一致している動き方はある。例えばサイドバックの上がり下がりのタイミングは、基本的にはどのシステムでも同じである。サイドハーフがボールを持ったとき、もしくはサイドハーフが中に入ってスペースが開いたときがオーバーラップするタイミングである。そのタイミングに関してはシステムが変わっても同じであるため、小学生年代においても教えている。


「あまりシステムのことを教えすぎると子供の個性がなくなる」という意見もあるが、これはバランスの問題である。ガチガチに組織を固めてシステムについて教えるとそうなるのかもしれないが、ある程度の規律があるからこそその中で個性を磨くことができる。そのためにもある程度の組織論、システム論について教えることは必要だと考えている。

テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

インターセプトのトレーニング

もし相手チームに、ボールを持ったらまず取ることのできないぐらい上手い選手がいたらどうするだろうか?例えば海外で言えばバルセロナのメッシ、バイエルンのロッペン、アーセナルのセスクなどである。小学生のチームでもテクニックがあって、体格も大きくて、単純にボールをもたれたらどうしようもない子がいたりする。どうやって対処すればその子を自由にさせないことができるだろうか?


答えは簡単である。まずその子にボールを触らせなければ良いのである。つまりその子に出てくるパスを、その子が触る前にインターセプトしてしまえばよいのである。そうすればその子が自由にボールを扱うことができない。なぜならボールを触れないのだから。


インターセプトはディフェンスの基本である。また相手よりも先にボールを触ることはサッカーの基本である。しかし小学生にこれを身につけさせるのはなかなか難しい。インターセプトのトレーニングをする機会はなかなかないし、「インターセプトしろ」と言ってもどのタイミングで指導するのかが難しい。ではいったいどうしたらよいだろうか?


私は流れの中でインターセプトをするのはまだ小学生の段階では難しいと思っている。もちろん「相手よりもボールを先に触ろう!」という声がけはするが、それ以上のことはしない。しかし流れが切れたタイミング、つまり相手のスローイン、ゴールキックなどはインターセプトを狙おうと言っている。特にスローインはインターセプトの練習をするのに最適なタイミングである。


小学生チームの場合はスローインを単純に縦に出すチームがとても多い。なかなかスローインでバックパスをしてボールをつなぐというチームはなかなかない。よって相手のスローインがどこに来るかは比較的予想しやすい。だからこそそこでインターセプトを狙うのである。


基本的には相手の後ろ側に立ちながら、ボールが足元に入る瞬間に前に出てインターセプトを狙う。このときに失敗してもそれは仕方がないことにする。インターセプトは常に入れ替わられるリスクと隣り合わせであり、それも学んで欲しいからである。スローインで慣れてくれば流れの中でもだんだんとインターセプトをする回数が増えてくる。そうすれば中学生に行ったときに流れの中でもインターセプトができるようになるだろう。


日本人のディフェンダーは諸外国のディフェンダーよりもインターセプトの回数が少ないと思う。これをどうにかしなければ世界で勝つことはできない。そのためにはまずスローインのタイミングでインターセプトを練習する必要があるのではないだろうか。

テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

攻撃の問題は守備にあり、守備の問題は攻撃にある

多くの人は点数をたくさん取られたのは守備に問題があったと思っている。逆に点数がなかなか取れないときには、攻撃に問題があったと思っている。もちろんこれは間違いではないが、必ずしもそうでない場合もある。バルセロナのグアルディオラ監督は次のように言っている。


「攻撃と守備は切り離して考えられない。いいディフェンスを揃えたからといっていい守備ができるわけではなく、いいフォワードを揃えたからといっていい攻撃ができるわけでもない。いい攻撃をするからいい守備ができ、いい守備をするからいい攻撃ができる」(『テクニックはあるが「サッカー」が下手な日本人』(P184))


例えばバルセロナは比較的高い位置からプレッシングをかけることで有名である。特に前線の3トップは、相手のセンターバック、サイドバックに対してしっかりとしたプレッシングをかける。これが一番うまくいったのは一昨年のチャンピオンズリーグ決勝マンチェスターユナイテッド戦だと思う。


しかし岡田監督率いる日本代表がこのような前線からのプレスをかけたときには全く機能しなかった。ただただ体力だけを消耗し、親善試合のオランダ戦ではスタミナ切れから後半に3点取られた。この戦術をあきらめた岡田監督がワールドカップでディフェンシブな戦いをして、結果を出したのは記憶に新しいはずである。


ではこのバルセロナと日本代表の違いはいったい何なのだろうか?理由は2つある。


1.ポゼッション率
2.ボールを取られた時の選手のポジショニング


まずバルセロナと日本代表での一番の違いはポゼッション率である。バルセロナの場合はほとんどの試合でポゼッション率が60%近くになる。ポゼッションをしている間はもちろん人も動くが、一番動くのはボールである。またモウリーニョが言うようにポゼッションをしながら休むこともできる。そして前線からプレッシングをする時間も短くて済む。よってポゼッション率が高いチームはなかなか体力が減らない。それに対してポゼッション率がそこまで高いとは言えない日本代表は、前線からのプレッシングをかける時間が多く、体力を減らしてしまうのである。


またポゼッション時にボールを取られた時の選手のポジショニングも大事である。バルセロナの場合は密集地帯を細かいパスでつないでいくため、ボールを取られた時にも味方が周りに多くいる。よってすぐに数人でプレッシングをかけることができる。しかし日本代表は密集地帯を細かいパスで抜けるチームではないため、多少選手間の距離がある。そうするとボールを取られた時に周りに味方が少なく、プレッシングをかけようとすると長い距離を走らなければならない。


このようにプレッシングという守備の問題に関しても、実は攻撃パターンが大きく関わっている。単純に日本代表のプレッシング(守備)が悪いのではなく、日本代表の攻撃パターンが前線からのプレッシングという守備パターンとあっていなかったのである。これはまさしくグアルディオラが言っているような、「攻撃と守備は切り離して考えられない」という例ではないだろうか。

テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

原ジャパンの可能性

昨日(2010年9月4)に行われた日本代表VSパラグアイ代表の試合を見た。ザッケローニ新監督が就労ビザの関係でベンチには座れず、代行として原博実氏がベンチに座った。私はこの原博実氏を知ったのは、BSでスペインリーグが放送されていたときの解説を彼が行っていたときである。そのときの解説を聞いていて、私は彼が監督になる日をずっと待っていた。なぜなら彼の感覚的で意外と鋭いコメントが好きだったからである。


そして彼がその後監督になったのは2002年のFC東京だったが、当時守備的カウンター中心のFC東京を見事に攻撃的なチームに変更させた。しかも当時スペインリーグで流行っていた4-2-3-1システムを採用し、日本にスペインリーグのサッカーを持ち込んだ(今回日本サッカー協会が育成年代でスペインサッカー協会と提携したのは彼の好みがあったのではないかと勝手に想像している)。


そこからは解説者を経て現在の日本サッカー協会技術委員長を務めている。何で「ザッケローニ監督代行が技術委員長の原なんだ?コーチの関塚でよいではないか?」と思った方も多いと思うが、私はちょっとだけ今回の試合が楽しみだった。原がどんなサッカーをするのかが楽しみだったからである。


そしてその期待全く裏切られることはなかった。日本代表はワールドカップのときと違い前半から攻撃的なサッカーをし、最終的には香川のすばらしいゴールで勝利した(中村憲のパスが世界レベルだった)。内容も前線の4人が常にポジションチェンジをしながら、細かいパス回しと途中途中で入るドリブルで見るものを楽しませるサッカーとなった。


また交代に関しても、試合を見ている人が「あいつに出て欲しいな!」と思っているのをわかっているかのような采配だった。特に藤本、橋本などの交代は現在Jリーグで好調な選手を使うというセオリー通りの交代だった。また最後に槙野をいれて5バックにしたのは、結果も追求していたことを示していた。


私はこの試合を見て「このまま原が監督をやればよいのに・・・」と思った。おそらく本人は「嫌だ」と言うと思うが、彼が目指しているサッカーはスペインリーグのサッカーに近い。それは見ている人を楽しませるサッカーでもある。ザッケローニが監督になってどんなサッカーを行うのかはまだわからないが、このような試合を見せられるとザッケローニへの期待値はかなり高くなる。本当に「そのまま原が監督をやった方が良かったんじゃないか?」とマスコミに言われないように頑張ってもらいたい。

テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

ザッケローニが日本代表監督に就任!

やっと日本代表の監督が決まった。イタリアセリエAで指揮を執っていたアルベルト・ザッケローニである。私はこの人が指導するチームのサッカーを全く見たことがない。よってこの決断が良いのか悪いのか良くわからないが、日本サッカー教会も苦労したのだろう。


ただ日本サッカー協会はスペイン代表のようなサッカーを目指し、スペインサッカー協会と育成の分野で手を組んだ。イタリアのサッカーとスペインのサッカーは全く異なるものであるため、その辺がどのように協調していくのかが指導者としては気になる。


ただイタリアの監督に一度日本代表の監督になってもらいたかったのも事実である。特にディフェンス面ではカテナチオと呼ばれる守備力の高さがあるため、それを一度学んでおくことは決してマイナスにはならない。特に岡田前監督が前線からプレッシングをかけるサッカーをしていた時に、イタリアの監督からは多くの批判が集中した。それはナンセンスなプレッシングであるというのである。よってその意味でも本場のプレッシングがどのようなものなのかが気になる。


ただシステムが3-4-3を好むというのはどうなのだろうか。3トップは悪くないが、3バックを採用しているチームは現在ほとんどいない。理由は以前「なぜ3バックは流行らないのか?」で書いた通りである。


とはいえ必ずしも3バックが悪いわけではない。またザッケローニも最近では4バックを使用していたこともあるようである。まずは彼の試合を見てみるしかない。10月8日のアルゼンチン戦が初陣となるようだが、今から楽しみである。

テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

Kengo Yoshida

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プロフィール

吉田憲吾

Author:吉田憲吾
2006年より坂本SCで小学生にサッカーを教えている。日本サッカー協会公認指導者ライセンスC級(サッカー、フットサル)取得。2010年より日本ヒューレット・パッカード(HP)株式会社でStorage Salesを担当。TOEIC850点。

主なブログ:
営業マンの、営業マンによる、営業マンのためのブログ
kengoyoshidaのバインダー
kengo yoshida - Japan | LinkedIn

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