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サッカークリニック3月号


『サッカークリニック3月号』を読んだ。今回は「攻守の要はセンターハーフ」という題名である。確かに現在のサッカーは、センターハーフの重要性がとても高まっている。


ちょっと前まではセンターハーフというポジションは存在しなかった。ボランチ(守備的MF)とトップ下(攻撃的MF)という2つのポジションに分けるのが一般的だったからである。特に日本では4人のMFを横一直線に並べるフォーメーションが少なかったため、ほとんどセンターハーフという言葉は聞かれなかった。


これに変化が生じたのはプレミアリーグが全盛期を迎えた最近である。マンチェスターユナイテッドやアーセナルが4-4-2のシステムで成功して、センターハーフにジェラードやランパードというスターが出現してからセンターハーフというポジションが注目され始めた。ちなみにセンターハーフはセントラルMFと呼ばれることもある。


これは戦術の変化もある。昔はトップ下(攻撃的MF)の選手はそこまで守備をしなくても許された。しかし現在ではトップ下の選手も守備をしなければならない。それだったら縦に並べるのではなく、横に並べてしまおうというのが背景にあると思う。


現在ではアンカーという新しいポジションも登場し、センターハーフの動き方にも変化が生じている。日本では遠藤、海外ではシャビがトップクラスのセンターハーフだと思うが、育成年代でもこれからどんどん優秀なセンターハーフが生まれてくるだろう。


以下内容を引用する。


・日々の練習で大事なのは、Warm-up、2対2、ポゼッション、ゲームという流れではなく、テーマこそが重要

・ドリル練習をすることも必要だが、ベースとして対人の練習をすべき。そのときには方向性、オフサイド、スローインなどを入れておくべきである

・攻守を一体化させた上で、ボールを持っているときに攻撃しながらどう守るのか、ボールを持っていないときに攻撃するためにどうボールを奪うのか、そのような考え方に基づいてトレーニングを組み立てるべき

・センターハーフはBox to Box(ペナルティエリアからペナルティエリアまで動かなければならない)

・ビルドアップできるセンターバックは、高校よりも上のカテゴリーではあまりいない。またGKがビルドアップに加わることも非常に少ない

・ボールを奪うためには、攻撃の起点となる相手の中盤の底の選手への圧力が必要で、そのためには2トップのうち1人にその役割を任せることが効率的

・1トップにすることで、2列目以降の選手が動くためのスペースも確保できる

・世界に目を向けると、スライディングだけを指導することはほとんどない。小さなころから勝負にこだわっている子供たちにとってスライディングは大人の試合を見たり真似をしたりして、自然に身に着けているテクニックの一つ

・「育成の指導者は結果にこだわってはいけない」といいますが、プレーヤーである子供たちが同じ考えではいけない

・世界のサッカーの進歩を考えると、今の子供が大人になるころには、両足を使えること、そしてポジションを自在に変えられるユーティリティ性が必要となるでしょう



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テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

「パスandゴー」も工夫次第でいろいろ教えられる


パスandゴーというトレーニングを行っているコーチは多くいると思う。おそらく内容を説明しなくてもわかると思うが、一応内容を書いてみることにする(文章で書くと結構難しい)。


まず3人ずつぐらいに分かれて向かい合って並ぶ。そして片方の列の先頭の人から反対側の先頭の人にパスを出す。パスを出した人は反対側列の一番後ろに並び、パスをもらった人はトラップをしてまた反対側の人にパスを出す。基本的にはそれを繰り返す(やはり伝わらないので図を見てほしい)。


このパスandゴーもただパスを出して走るだけではつまらない。パスandゴーにもいろいろオプションをつけて選手に学ばせるべきである。私は以下のように段階を踏んでパスandゴーを行っている。


1.パスを出してランニング
2.パスをもらうときに声を出す
3.パスをもらう人はどっちの足にほしいのか手を出す
4.パスを出す人は相手の名前を呼ぶ
5.パスを出したらダッシュ
6.パスを出したらダッシュしてトラップの瞬間とまる
7.パスをもらう人はワンタッチでディフェンスをかわす


このように単なるパスandゴーだけでも段階を踏むことでいろいろな要素を教えることが出来る。例えばパスを出す際に相手の名前を呼ぶというのは、全日本代表監督フィリップ・トルシエが行っていたトレーニングである。相手の名前を呼ぶことにより、第3人目の動きをスムーズにすることが出来る。


またパスを出した後にダッシュしてトラップする際に止まるという動きは、ディフェンスのアプローチのトレーニングになる。アプローチの際は足を細かくステップを踏み、スピードを殺さなければならない。もちろん本気でディフェンスするわけではない。あくまでもアプローチの形を作るトレーニングである。


ここで注意してほしいのはこの7つの要素をいきなりすべて教えてはだめだということである。最初からすべてを教えても子供たちは覚えられないし、すべてのことを同時に行うことは難しい。簡単なものから一つずつ増やしていって、最後にはすべて出来るようにする必要がある。


このパスandゴーというトレーニングは特にディフェンスがついているわけではない。また相手との駆け引きがあるわけでもない(トラップでディフェンスをかわすというものはあるが)。よって私がお勧めしている戦術的ピリオダイゼーション的なトレーニングではない。しかし小さいスペースでもトレーニングできるため、私は試合前のアップに使っている。

テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

勝利を求めず勝利する


サッカーの監督は、どんな外資系の企業に属しているサラリーマンよりもリスクが高い生き方をしている。もちろんそれに対する報酬は高い。しかし結果が伴わなければ半年もかからないうちにクビになってしまう。


マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソンやアーセナルのアーセン・ベンゲル、ガンバ大阪の西野などは特別で、あんなに長期間同じチームの監督をやるのは難しい。


しかし今後は一般企業もサッカーの監督のような働き方を社員に求める可能性もある。もともと外資系企業は結果が出なければクビになるし、今後年功序列を維持できない日本企業もそうなっていく可能性がある。その意味でもサッカーの監督がどのようなマインドでチームを指揮しているのかを知っておくのは意味がある。


『勝利を求めず勝利する』というある意味矛盾しているようなタイトルのこの本は、サッカーの監督がどのようなマインドでチーム作りをしているのかが具体例をもとに書かれている。そしてそれをどのようにビジネスマンが生かしていけばよいかがその後に続いている。私のように、仕事をしながらサッカーのコーチをやっている人にとってはもってこいの本である。


私がこの本の中で一番気になったのは以下の文章である。


「現代のサッカーの肝である「スピード」が上がるのは、パスが出る前に選手がスペースに走り出し、そこへ絶妙なタイミングでパスが出たときだ。この状況では、パスの出し手は味方が飛び出してボールに追いついてくれると信じ、パスの受け手はオフサイドに引っかからないタイミングでスペースにパスを出してくれると信じる。つまり「二重の信頼」によって成り立っているのだ」(p59)


「サッカーから学べる教訓が一つある。それは、自分だけがスピードアップしても、全体のスピードはアップしないということだ。私たちは、「スピードを上げること」は「重労働」とも「長時間労働」とも無関係であることを学ばなければならない。スピードを上げるのに本当に必要なものは「信頼」なのだ」(p61)


サッカーにおいてもビジネスにおいても、スピードを上げるのはお互いの信頼関係である。これを理解している人はサッカーにおいてもビジネスにおいても成功できる。しかしこれは受験勉強だけでは理解できない。受験勉強はあくまでも個人が頑張り、その個人のみがリターンを得る。しかしサッカーやビジネスは違う。みんなで頑張りみんなでリターンを分け合う。この違いを理解しなければサッカーにおいてもビジネスにおいても成功できないだろう。




テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

グアルディオラのサッカー哲学


ジョゼップ・グアルディオラのプレーを見ていた時から、この人は監督として成功するだろうなと思っていた。バルセロナの中盤の底で、まるでフィールド全体が見えているような視野の広さ、単純な短いパスの正確さ、配慮さ、そして何よりもプレー一つ一つに考えた跡があるそのプレーはまさにピッチ上の監督だった。


そのグアルディオラがバルセロナBの監督になったことを知った時、私の心は揺れ動いた。おそらく最終的にはグアルディオラがバルセロナの監督になるだろうと。しかし正直言ってこんなに早くなるとは思わなかった。そしてこんなにも早く成功するとは思わなかった。


この本はグアルディオラがなぜバルセロナの監督として成功したのか、グアルディオラとはどんな人物なのか、そして明らかに知的さを感じさせるグアルディオラのコメントなどが書かれている。グアルディオラ本人が書いた本ではないというのが少し残念だが、それでもグアルディオラの凄さがひしひしと伝わってくる。


ここではグアルディオラのコメントをいくつか紹介する。


「我々が世界で最も優秀なチームかどうかはわからない。〔中略〕確実なのは、私は決して世界で最も優れた監督ではないということだ」(p28)

「よく自分の好きなクラブを変えるほうが、彼女を変えるより難しいと言うが、まさにその通りだ」(p41)

「私のサッカー哲学にシークレットはない。必要なのは、才能ある選手と日々のハードトレーニングだけだ」(p68)

「もし、この決断が悪影響を及ぼし、チームが機能しなければ、すべての責任は私にあるし、その時の覚悟は当然できている」(p107)

「私が選手に対して本気で怒る時は、その選手がチーム以上に個人のことを考えている場合だけだ」(p134)


以前「第五水準のリーダシップ」について少し書いたが、まさにグアルディオラは第五水準のリーダーシップを持っている。インタビューでも必要最低限のことしか話さないし、基本的に無難なコメントで終わる。しかしその言葉の選び方、話し方、そしてたち振る舞いには一流の監督としてのオーラがある。彼が世界で最も優れた監督ではないとは決して言えないと私が思うのは、この点が大きいからではないだろうか。




テーマ : サッカー
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Kengo Yoshida

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プロフィール

吉田憲吾

Author:吉田憲吾
2006年より坂本SCで小学生にサッカーを教えている。日本サッカー協会公認指導者ライセンスC級(サッカー、フットサル)取得。2010年より日本ヒューレット・パッカード(HP)株式会社でStorage Salesを担当。TOEIC850点。

主なブログ:
営業マンの、営業マンによる、営業マンのためのブログ
kengoyoshidaのバインダー
kengo yoshida - Japan | LinkedIn

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