スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

風間フロンターレ


今話題の風間八宏の著書を2冊読んだ。そしてその気分で昨日のフロンターレVSベガルタの試合を見に行った。結果はロスタイムに矢島の劇的な決勝点でフロンターレが勝利した。試合内容については後ほど書くとして、まずは風間氏が目指すサッカーのポイントをあげてみようと思う。


①個人技術、個人戦術こそが一番大事
風間氏は攻撃こそがサッカーの醍醐味だと主張している。そしてその攻撃を作り上げるのが個人技術、個人戦術である。順番にまとめると、個人技術、個人戦術が高い選手はボールを触るのが好きである。ボールを持てばとられないので、積極的にボールをもらいに行く。もしマークがついていたらそのマークを外すために動く。そして動いたところにボールが出る。この繰り返しによって人もボールも動くサッカーになる。決してその逆ではない。

しかしもし個人技術、個人戦術が低い選手の場合、積極的にボールを触りたがらない。選手によってはボールを持つととられてしまう恐怖感があり、逆にボールをもらわないように動くこともある。マークがついていても積極的にマークを外しに動いたりしない。よって人もボールも動かないようなサッカーになる。これは良く小学生年代にありがちな現象である。


②個人技術、個人戦術が高い選手なら守備も積極的にする
個人技術、個人戦術が高い選手はボールを触るのが好きである。よってもし仮にボールをとられた場合は、すぐに取り返すように動くのが当たり前になっている。いや、取り返すというよりも殺気立って奪い返すのである。これはメッシやルーニーがボールを取られたときの(そもそも取られることが少ないが)状況を見るとわかる。このようにまずは個人技術、個人戦術を高めることで、必然的に守備を積極的にする選手になる。


③足元への速いパスが一番重要
攻撃を作るのは足元への速いパスである。個人技術、個人戦術を高めて、止める、蹴る、運ぶ、外すを高いレベルで出来るようになれば、足元への速いパスだけで相手を崩すことが出来る。まず相手を一瞬で外して、そこに足元への速いパスを出す。そしてその速いパスをちゃんと止める技術があれば、次も同じことを繰り返せばよい。スルーパスやロングボールはあくまでもサブ的要素である。なぜならボールのほうが人が走るスピードより速いため、スルーパス、ロングパスを出す場合には、パススピードを落とさなければならないからである。また、スペースにパスを出すということは、相手との競争になり、パス成功率が低くなる。足元への速いパスを3本つないだほうが、スルーパス1本出すよりも早い攻撃が出来るというのが風間氏の主張である。


さて、実際のフロンターレの試合を見た感想は、風間氏のサッカーは浸透し始めているというのが正直な印象である。ただ浸透し始めているというレベルで、まだ効果的な攻撃が出来ているとはいえない。例えばGKがボールを持ったときには、常にディフェンスラインからボールを運び、パントキックをすることはない。ボランチの中村、大島が効果的にフォローに入りディフェンスラインからビルドアップすることを志向している。ここまでは上手くいっている。しかしそこから縦パスが入ったときにミスが多い。風間氏が主張する止める、蹴る、運ぶ、外すのレベルがあまり高くないのである。中村はトップクラスの技術を持っているが、それ以外の選手はまだ技術的に厳しい部分がある。途中からレナトが入ってきたときには、レナトと中村のコンビネーションで崩す部分が見られたので、レナトを最初から使えばまた違うのかもしれないが。また、守備に関してはいろいろなとことで指摘されているように、かなり脆い気がする。どこから守備をするのかがハッキリしておらず、またアプローチのスピードも遅い。ただボールの流れを追ってゾーンをずらしているだけの場合も多々ある。


ただ私が昨年のフロンターレの試合をみたときの印象とはだいぶ違う。今のフロンターレのサッカーは見ていて面白いし、コンセプトがハッキリしているため選手も楽しそうである。あとは外国人がいかに絡んでこれるか、守備が安定するかで上位浮上できるかどうかが決まるだろう。ぜひ来年も指揮を執って、キャンプのときから戦術を浸透させて欲しい。







スポンサーサイト

テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

『サッカークリニック2012年6月号』


『サッカークリニック2012年6月号』を読んだ。今回のテーマは「「技術だけ」では「上手い選手」になれない?」である。良く議論になるのは、日本人選手は技術はあるがサッカーは下手という話である。これが本当にそうなのかは良くわからないが、サッカーがうまいというのが何を差すのかによっても違ってくるだろう。以下内容を引用する。


・子供たちにはバリエーションに富んだトレーニングを与えるべきです。ピッチ上で答えを見つけなければいけない選手は多くの引き出しを持たなければいけません。単純な練習や試合を繰り返し、「選手個々に考えさせている」という姿勢は不誠実に思えます。トレーニングを通じてたくさんの引き出しを持たせ、その選択は選手自身がすればいいと思います。

・「どうしたらいい?」と聞くことです。細かくは「どうしたらいい?」の前に現象を付け加えることです。例を挙げましょう。「今ディフェンスラインの選手がボールをクリアしたよね?そのときディフェンスラインにいるほかの選手はどうしたらいい?」と聞きます。

・ここで注意してほしいのは「なぜ(そうしたの)?」という聞き方をしないことです。そういう聞かれ方をすると、子供たちはきっと「自分が選択した答えは間違いだったんだ」とまず感じるからです。

・サッカーでは無意識でできるレベルになってこそ技術と言えるのです。つまり2対2までは無意識にできるようにならなければいけません。そして「技術レベルまで昇華した2対2」を行える選手が集まった11人でこそチームは構成されるべきで、初めて戦術が生まれると考えています。

・実際、久我山高校の練習は2対2とゲームの繰り返しです。もちろん基本的な反復練習も取り入れますが、2対2は理論的に解析して取り入れています。

・囲碁にも定石があるように、サッカーにも定石があり、それが2対2にあると思います。

・目的やテーマを1つに絞ると、要求度としては物足りなくなってしまうでしょう。とは言え、年代によっても変わりますし、若年層であればなおさら2つ以上の目的も同時に求めることは勧められません。

・ウォーミングアップではコーンがランダムに並べられたところをドリブルでかいくぐり、ストレッチ代わりにリフティングする

・練習の最初に課題を指摘することで選手はピリッとします。この状態は集中力が高まる状態です。練習の終盤で褒めるのは、残りの練習時間の集中力をさらに高める狙いと、翌日以降の練習での集中力を持続させる狙いがあります。

・同じオーガナイズデモ少しの変化を与えるだけで、十分な刺激は与えられるものです。たとえば同じ4対4でも、ボールを出す位置、タッチ数、ゴールのあり無し、グルーピングなどの要素を変えるだけで、まったく違った刺激を与えるメニューとなるのです。

・日本では場面を小さく切り取った練習を良く行います。しかしフルコートのゲームに戻したとくに、そのトレーニングがはたして本当に生きているのかどうかは疑問です。練習としてはきれいに構築できているが、実際のゲームとの関連性が薄いことになりがちのようです。


ここでポイントとなるのは、やはり「サッカーでは無意識でできるレベルになってこそ技術と言えるのです」という言葉だろう。試合中は考えることがたくさんある。戦術的な部分、相手との関係、スペースの意識などを一瞬で判断しなければならない。よって試合中に技術のことを考える時間は与えられていない。キック、ボールコントロール、ドリブルなどが無意識のレベルに達していなければ、他のことを考える余裕がないのである。

メッシから創造的なアイディアがたくさん出てくるのは、何も考えなくてもボールを自由に扱える技術がついているからである。そういう意味では、まずキック、ボールコントロール、ドリブルなどの技術を身に付けさせるというのは間違っていない。それに加えて状況判断が入ってくるようなトレーニングを徐々に入れていくべきだと思う。

テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

サッカーにおいても宿題を出す


宿題。


あなたはこの言葉を聞いてどんなことをイメージするだろうか?おそらく多くの人にとってこの言葉は嫌なものを連想させるとおもう。学校の宿題、塾の宿題、大学のレポート、、、いろいろなものが思い起こされるだろう。


ではあなたはサッカーで宿題を出されたことはあるだろうか?おそらくないと思う(私自身もない)。可能性があるとしてもサッカーノートを試合後、もしくは練習後に書いてくるというような宿題だと思う。


しかしサッカーが上手くなるためには、自分自身で努力することが一番大事である。プロになるような選手は必ず影で努力をしているし、サッカーに限らずどんな職種、ジャンルにおいても成功する人は必ず自分自身で努力をしている。


それだったらサッカーにおいても宿題を出して、影で努力をする習慣をつけさせればよい。おそらく子供は口で「練習しろ」と言ってもなかなか練習しない。ごくまれに自分で計画を立てて自主練する子がいるが、大部分の子はいわれたことしかやらないのである。それだったらこちらから宿題という形で課題を出せばよいのではないだろうか。


例えば私の教えているチームでは今週次のような宿題を出した。


・1週間で合計5000回リフティング(左右それぞれ2500回ずつ)


これを多いと見るか少ないと見るかはその子によるだろう。普段からリフティングの練習をしている子にとっては1週間あれば簡単に達成できると思う。しかし普段何もしていない子にとっては多いと感じるかもしれない。


とはいえ、私自身もこの宿題を全ての子が達成できるとは思っていない。しかしこの宿題を出すことによって、自分で時間を作ってボールを触る機会が少しでも多くなればよいと思っている。一人でボールを持って外に行った子が、一回もボールを蹴らずに家に帰ってくることはない。もちろん理想としては、この宿題を楽々こなし、自分自身で課題を見つけて取り組んでくれることを期待しているのだが。


特に小学生チームの練習時間は、土日の週1回もしくは2回というチームが多いと思う。正直言ってそれだけの練習時間で子供を上手にさせようと思うのは無理がある。しかしそれ以外の時間を普段仕事をしているボランティアコーチが取ることは出来ない。だとすれば毎週宿題を出して、子供たち自身で取り組んでもらうしか方法はない。


しかもこれはサッカーだけに役立つというわけではない。幼少期から影で努力をする習慣をつけさせれば、大人になったときにどのジャンルにおいても影で努力をするようになる。また、スキマ時間を上手く使って目標を達成する習慣もつくだろう。


さっそく練習前に宿題を出したところ、練習のスキマ時間にリフティングに取り組んでくれる子も出てきた。学校の宿題というとネガティブなイメージがあるが、自分が好きなサッカーの宿題であれば子供たちも積極的に取り組むのである。

なぜモウリーニョのチームは守備的だと批判されるのに大量得点を取れるのか?


またモウリーニョのチームが優勝した。レアル・マドリードがライバルのバルセロナからリーグ優勝を4シーズンぶりに奪い取ったのだ。モウリーニョは常々3大リーグで優勝したいと望んでいたため、プレミア、セリエA、リーガの3大タイトルを取ったことで今後の去就が注目されている。おそらく(すぐにではないと思うが)今後はポルトガル代表の監督になってワールドカップ優勝を取りにいくだろう。


ただ、モウリーニョがこんなにも優秀な監督なのにも関わらず、アンチモウリーニョというものは必ずいる。特に一番多い批判は「モウリーニョのチームは守備的だ」というものである。単なる妬み、僻みの可能性もあるのだが、確かにモウリーニョのチームの試合は守備的に見えることもある。しかし結果だけを見てみると、今シーズンも36節終了時点で115得点はバルセロナを抑えてリーグトップである。


なぜモウリーニョの率いるチームは得点をこんなにも取っているのに守備的だと批判されるのか。逆に言えばなぜ守備的と批判されるのにこんなにも得点が取れるのか。その謎について今回は書いてみようと思う。ポイントは2つある。


1.守備ブロックを作って相手のミスを待つ

モウリーニョのチームは守備ブロックを作ってゾーンで守るのが基本である。特にディフェンスの4枚、CHの2枚はまずブロックを作ることが要求されている。またサイドハーフに関しても基本は守備ブロックを作って、トップ下の選手とともに合計9枚の守備ブロックを作る。レアルの時にはクリスティアーノ・ロナウドがあまり守備をしないため8枚に見えるときも多いが、チェルシー時代、インテル時代含めてこれが原則となる。

モウリーニョのチームの守備で特徴的なのは、アプローチの距離である。意外なことにモウリーニョのチームのディフェンスは積極的にプレスをかけるのではなく、相手のミスを待つディフェンスである。良く見るとわかるがアプローチの距離も遠いし、ディフェンスがしっかりと腰を落として隙あれば奪いに行くというディフェンスではない。あくまでもスペースを生めて、パスコースだけ切って、あとは相手のミスを待つというディフェンスである。これは特に1点とってリードしたあとに顕著で、CFもハーフラインまで引いて、ディフェンスもペナルティエリア近くまで引いて、全員でスペースを生めることに専念する。

これだけだと押し込まれて点を取られてしまうのではないか?と思う人もいるかもしれない。しかしモウリーニョのチームで特徴的なのは、まず強固なGKを常に抱えていることである。レアルであればカシージャス、インテルではジュリオ・セザール、そしてチェルシーであればペトロ・チェフという素晴らしいGKがいる。ディフェンスラインを下げたときに注意しなければいけないのはロングシュートだが、彼らは単純なロングシュートであれば難なくとめることが出来る。

また、CHにも守備が出来る選手を並べることが多い。ケディラ、エッシェン、カンビアッソ、ディアッラなど必ず一人は守備の職人を据える。残りはランパード、シャビ・アロンソ、スタンコビッチなど攻撃も出来るような選手をおくことが多いが、彼らにもしっかりと守備をさせる。これによって押し込まれても点数を取られないような守備を作るのである。

もちろん相手がバルセロナのようなチームの場合には前線からプレスをかけるような戦術をとることもある。しかし原則は8人~9人で守備ブロックを作って、積極的な守備をせずに相手のミスを待つようなディフェンスをする。よって必然的にボールキープ率は低くなり、守備的だと見られることが多いのである。


2.高速ショートカウンター

モウリーニョのチームはそれでもたくさんの得点を取る。そしてその大部分が高速ショートカウンターである。レアルマドリードではクリスティアーノ・ロナウド、ベンゼマ、カカ、イグアイン、インテル時代はミリート、スナイデル、エトー、パンデフ、チェルシー時代はドログバ、ロッペン、ジョ・コール、ランパードなど優れたアタッカーを抱えていることも大きな要因の一つではある。しかしここのタレントがすごくてもこれだけ多くの得点を取れるのには他の秘訣がある。

少し考えてみて欲しい。以下の2つのトレーニングをした場合、どちらが多くの得点を取れるだろうか。

①オフェンス3枚、ディフェンス4枚(うち一人GK)のトレーニング
②オフェンス8枚、ディフェンス9枚(うち一人GK)のトレーニング

フィールドの枚数はそれぞれ同数である。よって違いは合計人数が多いか少ないかだけである。しかしおそらく①のほうがたくさんの点数が取れる。なぜなら②の場合はすでにGK+8枚の守備ブロックが出来ているからである。逆に①のほうは3人のDFしかいないため、守備ブロックを作ることができない。しかもスペースがあらゆるところにある。

モウリーニョのチームは意図的に攻撃の時には①の状況を作り、守備の時には②のような状況を作っている。順番としてはまず守備で②のような状況を作り上げる。そして相手がどんどん上がってきて、相手陣内が①のような状況になるのを待つ。それまでは積極的にボールを取りにいかず、相手のミスを待つだけである。そしていったんボールが取れるとすばやく前線にボールを送り、①のような状況で攻めきる。そのためには高速ショートカウンターが出来るようにボールがキープできるCF(ベンゼマ、イグアイン、ミリート、イブラヒモビッチ、ドログバ、グジョンセン)とウイング(クリスティアーノ・ロナウド、カカ、エトー、ロッペン、ジョー・コール)などが不可欠なのである。

しかも彼らは他の選手に比べて体力があまっている。なぜならモウリーニョのチームのディフェンスは激しいプレスをかけるのではなく、あくまでもパスコースだけ消して相手のミスを待つだけだからである。むしろ攻撃的な選手はショートカウンターのために体力を温存していると考えても良い。また彼らを生かせるようなスペースも意図的に作り出している。よってあれだけの爆発的なスピードを持った高速ショートカウンターが出来上がるのである。

このようにモウリーニョのチームは原則高速ショートカウンターで得点を取ることを目的としている。特に1点リードしたあとにはこのような状況になることが多く、むしろ相手がどんどん攻めて来てくれたほうが得点を取りやすい。よって内容的には押し込まれているように見えても、結果的には高速ショートカウンターで大量得点を取れる。しかし見ているほうとしては攻撃している時間が短いのでどうしても守備的に見えてしまうのである。


と、このようにモウリーニョのチームは意図的に守備的に見えるような状況を作り出している。なぜなら彼らにとってそれが一番攻撃的なスタイルだからである(実際に大量得点を取れているし、、、)。しかし「ボールをキープしているチーム=攻撃しているチーム」という認識を持っている人にとっては、モウリーニョの考え方は理解できない。あくまでもバルセロナのようなチームが攻撃的なチームであるという考え方にいたってしまう。しかしサッカーはそんな単純なスポーツではない。ボールをもたれていても主導権を握ることは出来るし、ただ単にボールを回させられているチームもある。「たくさん得点を取れるチーム=攻撃的なチーム」という立場に立てば、まさしくモウリーニョのチームは攻撃的なチームなのである。

テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

Kengo Yoshida

バナーを作成
プロフィール

吉田憲吾

Author:吉田憲吾
2006年より坂本SCで小学生にサッカーを教えている。日本サッカー協会公認指導者ライセンスC級(サッカー、フットサル)取得。2010年より日本ヒューレット・パッカード(HP)株式会社でStorage Salesを担当。TOEIC850点。

主なブログ:
営業マンの、営業マンによる、営業マンのためのブログ
kengoyoshidaのバインダー
kengo yoshida - Japan | LinkedIn

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。