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ショートカウンターを採用するチームは小学生年代に原点回帰している!?


現代サッカーにおいてはショートカウンターというものが流行っている。通常のカウンターはボールを奪う位置が自陣のことが多いが、ショートカウンターでは相手陣地でボールをカットしてカウンターに持ち込む。特に前線からのプレスを得意とするチームがショートカウンターを採用することが多い。

ショートカウンターではボールを奪ってから数秒以内にゴール前まで攻めきることを目的としている。攻撃に関わる人数も3,4人で一気にシュートまで持ち込む。その間はドリブル、縦パスが中心で、横パスやバックパスを使うことは少ない。あくまでもゴールまで一直線というイメージである。

従来のカウンターはゴール前にブロックを敷いて、そこでボールを奪った後に攻撃を始める。しかしボール奪取位置が低いため、ドリブルやショートパスよりも、ロングパスが中心になることが多い。よってカウンターを成功させるためには、攻撃力のずば抜けているFWがいることが前提となる。特に元浦和レッズのエメルソンのように、スピードのあるドリブルができるFWがいなければ、カウンターは成功しない可能性が高い。

しかしショートカウンターにおいてはそこまでずば抜けた能力を持ったFWがいなくても良い。ボール奪取位置が高いため、数人でショートパスを数本つなぐことができればボール前まで持ち込むことができる。逆にデメリットとしては、前線からのプレスが必要になるため運動量が求められる点である。ショートカウンターを採用するチームは、90分運動量が持つかどうかが重要なポイントになる。

少し前まではゴール前にブロックを敷いて、前線からのプレスはハーフエイライン前後からというチームが多くなった。モウリーニョがチェルシーやインテルで採用した戦術が世界全体に浸透したためである。現在でもマンチェスターUなど強豪チームはこの戦術を採用することが多い。ゴール前まで押し込まれてもフィジカル能力の高いCBが跳ね返すことができるからである。

しかし近年前線からのプレス+ショートカウンターを採用するチームが出てきている。その典型がドルトムントだろう。クロップ監督率いるドルトムントは、前線からのプレスを積極的にしかけ、ショートカウンターで攻めきることを重視している。ドルトムントの前線はレヴァンドフスキやゲッツェなどスピードがある選手がいるわけではない(以前は香川がトップ下である)。高さや運動量が多い選手を前線に起用して、複数人のコンビネーションでゴール前までボールを運ぶ。

Jリーグであればサガン鳥栖がこのショートカウンターを採用している。前線はご存じのとおり高さのある豊田で、中盤も水沼や金、清武弟など運動量が多くショートパスが得意な選手を起用している。まさにショートカウンターの典型的なチームだと思う。サガン鳥栖がJ2から上がってすぐに上位進出できているのも、このショートカウンターサッカーをいち早く取り入れている点が大きいだろう。

実は、小学生年代までのサッカーにおいてもこのショートカウンターが戦術の基本になる。というのもポゼッションで相手を崩せるほどの技術はなく、またロングキックが蹴れるほどのキック力もないからである。必然的に前線からプレスをかけて、こぼれ球を拾って一気にゴール前までという戦い方をするチームが多い。逆に言えばショートカウンターを採用するプロチームは、小学生年代の戦術に戻ったということも言えるかもしれない。このように戦術が原点回帰するというのもサッカーの面白い部分ではないだろうか。
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テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

『サッカークリニック2013年5月号』‐価値あるパスを出そう!


『サッカークリニック2013年5月号』を読んだ。今回のテーマは「価値あるパスを出そう!である。先日のバイエルン・ミュンヘンの試合を見ていたが、やはりJリーグと違うのはパススピードである。インサイドキックのパススピードがが早いため、サイドチェンジや縦パスを数本入れるだけでもディフェンスのバランスを崩すことができる。センターバックのパスでさえも、パススピードが早く、また2タッチで次の選手ににパスを出している。これは意識で変えられる問題なので、普段の練習から取り組む必要があるだろう。以下内容を引用する。


・私は選手を前にしたとき、相手がアマチュアだろうが、プロだろうが、監督にありがちな仮面を取り払ってありのままに自分をさらけ出して接するように努めている。思ったこともはっきり言う。

・テクニック偏重になるのは、サッカーを必要以上に細分化して分析し、そこからトレーニングを組み立てているからだと思います。ただし、こういった現状が生み出す現象はテクニック偏重だけではありません。コンディショニングも細分化され、個別に行われる傾向にあります。

・多くの人が、「サッカーは流動的だ」と理解しているはずですが、どうして細分化するのでしょうか?
→まず、それが最も簡単な方法だからでしょう。そして「細分化しないとトレーニングできない」と考え、それが習慣化、常識化しているからだと思います。

・3つの指導メソッド
①ノルマ(条件)を設定する
指導者にとっては、選手に学習させたいコンセプトがトレーニングに現れるようにノルマ(条件)を設定することが大切です。選手たちは与えられたノルマのもと、トレーニングの中で正しい解決策(判断)を探す必要性に迫られます。

②選手に質問する
指導者は、選手に学習させたいプレー、コンセプトに選手がたどりつけるよう、いくつかの質問をします。

③プレーを理解させる
指導者にとっては、選手たちがプレーを通して発見した解決策に対して、「なぜ正しいのか」、その理由を証明することが大切です。選手たちは「なぜ」を理解することで、サッカーの基本を知ることとなります。

・基礎技術は子供が自身で説明できるくらいに、一つ一つ細かく砕いて教えて、その上でゲームにおいて自由にやらせてみて、また話をしてみる、という繰り返しのアプローチが必要だと思います。子供の時は、自由にやらせたほうがいいという意見もありますが、放っておくと軸がぶれて姿勢が悪くなり、周りが見えなくなることもあるでしょう。

・最近では空走りだけではなくミニゲームを行うことによってフィットネス効果を得るというトレーニングも一般的です。8体8から10対10では低強度、7対7から5対5は中強度、4対4から1対1は高強度になる傾向が有り、これはオランダを中心にシステム化され広まっていきました。

・チームのコンセプトや目標、試合に向けての狙いをシンプルな言葉で紙に書き出し、ロッカールームや着替えているスペースの選手の目に入りやすいところに掲示します。

・ゲーム中の情報伝達は、インプレー中にはプレーに集中させるために控え、ゲームが途切れたとき(セットプレー、スローイン、得失点後など)に、シンプルに(最大でも3フレーズ以内)行うように心がけています。


小学生年代だとなかなか試合中にパスが繋がらない傾向が強いと思う。指導者はそれが単なる技術の問題なのか、それともそれ以外に原因があるのかしっかりと分析する必要がある。意外とポジショニングを修正するだけでパスがつながるようになることもある。

例えば小学生低学年のように団子サッカーになっている状態で、いくらパスをつなげといったとしてもなかなか難しいだろう。それよりもまずは団子サッカーにならないようにポジショニングを修正してあげたほうが、パスがつながるようになるかもしれない。もちろんポジショニングの型にはめすぎるのは良くないかもしれないが、ある程度のルールを決めておくことで、子供たちもどこに味方がいるのかがわかりやすいと思う。

テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

CKの守備はマンツーマン?それともゾーン?


近年コーナーキックの守備の時にゾーンディフェンスを引くチームが増えている。以前は数人を除いてマンツーマンディフェンスが一般的だったが、プレミアリーグだけではなくJリーグでもゾーンディフェンスを引くチームが増えている。それぞれのメリット/デメリットは下記である。

■マンツーマン
・1対1でマークを付けば良いのでわかりやすい
・1対1が強い選手がいるチームは有利
・マークを外されるとフリーでシュートを打たれる
・育成年代においては1対1の強化になる
・シュートを打たれた際に責任の所在が明らかになる
・ゴール前にスペースが空いてしまうことがある

■ゾーンディフェンス
・あらかじめ決められた位置に立てばよいのでわかりやすい
・1対1ではなく数人対数人で守るイメージになる
・自分の近くにボールが来た時に触るイメージになる
・ディフェンスの間に良いボールが来た時にフリーでシュートを打たれる
・シュートを打たれた際に責任の所在がわかりにくい
・ゴール前のスペースを埋めることができる

おそらくあなたのチームではマンツーマンでのディフェンスを引いていることが多いだろう。これまでマンツーマンが一般的だったというのもあり、私自身CKのときにゾーンディフェンスを敷いているチームを見たことない。しかしここまでゾーンディフェンスが浸透してくると、ゾーンディフェンスを検討する余地があるだろう。

ただ、個人的には育成年代においてはマンツーマンの方が良いのではないかと思っている。やはり1対1での勝負で負けない選手を育てるためには、CKでの守備は良いトレーニングになる。育成年代からゾーンディフェンスで守っていると、誰の責任で点数を取られたのかが曖昧になるため、1対1での責任感が生まれなくなる。

子供は何か大きな失敗をした時に成長する。私自身CKでマークを外されて点数を取られたときのことは今でも覚えている。それだけショックだったというのもあるし、自分の責任で失点したのだと思ったのである。だからこそ「次こそはマークを外さないぞ!」「もっとあたりに強くなるぞ!」という気持ちが生まれる。

オシムやビエルサなどはディフェンスの際にマンツーマンをしくことが多いが、これはそれぞれの選手に責任感を持たせるためでもある。ジェフ千葉もアスレチック・ビルバオではマンツーマンディフェンスを引くことで、若手の育成にもつながっている。もちろん現代サッカーでは全てマンツーマンというのはなかなか難しいが、せめてCKなどのセットプレーはマンツーマンディフェンスを残しておくべきである。

サッカーの戦術は毎年変化し、指導者をそれについてくべき勉強する必要がある。しかしそれをそのまま自分のチームに踏襲するのではなく、チームの実力、年代、目的などはしっかりと吟味する必要があるだろう。CKの守備はその典型的な例ではないだろうか。

テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

横浜F・マリノス好調の理由‐中村俊輔はACミランのピルロである


横浜F・マリノスが好調である。昨日の試合(VSサンフレッチェ広島戦)も3-1で勝利し、開幕からの連勝を5に伸ばした。正直言って開幕前はここまで上がってくると思わなかったが、昨シーズンからの樋口監督の戦術がうまく浸透しているようである。先日のF東京戦を観戦したが、特にディフェンスについては規律が整っていて、全員で守備をする姿が見られた。

特に巷で話題になっているのがベテランの力である。平均年齢が30歳を超えるチームがここまで首位争いをするのは珍しい。中村俊輔、中澤、マルキーニョス、ドゥトラ、富澤などベテランの力がここまでの勝負強さを発揮している。特に中村俊輔、マルキーニョスなどは全盛期に近い動きをしている。

中村俊輔については今シーズン4-2-3-1のトップ下になったことで守備の負担が軽減されている。昨シーズンはサイドハーフに置かれることが多かったので、守備をする時間が長かったが、今シーズンはそこまで守備のことを考える必要がない。しかもセンターハーフは富澤、中町と運動量が多く守備に長けた選手が置かれているので、中村俊輔は攻撃に専念できる(といっても中村俊輔もある程度しっかりと守備はしている)。

これは一時期のACミランのピルロ状態である。アンチェロッティ時代のACミランは4-3-2-1のシステムで全盛期を築いた。ピルロは3の真ん中で、両サイドにはガットゥーゾ、セードルフなど運動量の多い選手をおいていた。ピルロに守備を求めるのはナンセンスなので、正直最初は3の真ん中にピルロを置くのは厳しいと思ったが、両サイドの二人がピルロの分を動くことによってそれをカバーしていた。

ピルロはもともとトップ下の選手である。しかし守備の厳しいセリエAにおいて、フィジカルの強くないピルロがトップ下で活躍するのは難しかった。よってアンチェロッティはピルロを1段下のボランチに置くことによって、相手のプレッシャーがかかりにくいポジションにおいた。プレッシャーがない状態でのピルロはまさに水を得た魚である。ショーロパス、ロングパスを組み合わせて、ゲームを作るのがピルロの役目となった。

現在のF・マリノスはまさにこのような状態である。中村俊輔はゲームの途中でしばしばボランチの位置まで下がってきてボールを受ける。これはまさにピルロがボールを受ける位置である。そして一度ボールを触ったあと前線まで駆け上がっていく。中村俊輔が下がったスペースにはサイドハーフやボランチが驚異的な運動量でカバーする。そして最後には驚異的な決定力を誇るマルキーニョスがいる。これがマリノスの攻撃パターンである。

正直いって現在のマリノスの攻撃は中村俊輔頼みである。しかしその中村俊輔を他のチームはなかなか止めることができない。ボランチの位置まで下がった中村俊輔をボランチが追っていくと、バイタルエリアが空いてしまう。逆に追っていかないと中村俊輔にゲームを作られる。まさにジレンマ状態である。

マリノスのディフェンスは中澤、栗原がセンターバックなので先制点を取れば守りきれる自信がある。セットプレー(これも中村俊輔の十八番である)でも何でも良いので先制点を取れれば、マリノスの勝利する確率はかなり高まる。そして後半途中からは斎藤学が出てきて、カウンターから1点を取ることもできる。まさに先制点を取ることができれば、マリノスのシナリオ通りになる。

私が観戦したF東京戦はF東京が先制点を取ったため、正直マリノスがひっくり返すのは厳しいと感じた。特に前半に関してはF東京のパスワークに押されている感があり(たださすがに最後のところはやらせていなかった)、後半逆転するとは思わなかった。だが、後半の途中まで1失点のまま進めることができ、中村俊輔のFKで同点に追いついてからは本来のマリノスの力を発揮していた。

懸念点は夏場の運動量低下と主力選手のケガだろう。特に中村俊輔が出られない状態になると、マリノスの攻撃パターンはほぼ消滅する。もしくはマルキーニョス、中澤などが欠けても同様にいまの勝ちパターンを維持するのは難しくなるだろう。暑くなってきて披露がピークに達してきた時に、どこまで現在の戦力を維持できるか、それが今シーズンマリノスが優勝できるかどうかに関わる。もちろんベテラン選手にとってはこんなこと釈迦に説法だと思うので、これからが楽しみである。

テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

Kengo Yoshida

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プロフィール

吉田憲吾

Author:吉田憲吾
2006年より坂本SCで小学生にサッカーを教えている。日本サッカー協会公認指導者ライセンスC級(サッカー、フットサル)取得。2010年より日本ヒューレット・パッカード(HP)株式会社でStorage Salesを担当。TOEIC850点。

主なブログ:
営業マンの、営業マンによる、営業マンのためのブログ
kengoyoshidaのバインダー
kengo yoshida - Japan | LinkedIn

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