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監督ザッケローニの本質

『監督ザッケローニの本質』という本を読んでみた。ザッケローニの生い立ちから今までのキャリア、そしてこれからの展望について詳しく書かれている。ザッケローニはプロサッカー選手のキャリアがないということは有名だが、それ以外にもいろいろ苦労している部分がある。


まずザッケローニのキャリアで驚くべきことは、サッカーの監督になる前はホテルの支配人をしていたということである。そして事業自体は安定していたにもかかわらず、その事業を捨てて監督業に専念したのである。この度胸には驚くべきものがあるが、それについていった奥さんもすごい。


そしてザッケローニというと3-4-3のイメージがあるが、ザッケローニ自身はこのシステムをベストなものだとは思っていない。あくまで大事なのはチームのメンバーに合わせてシステムを組むことであり、システムありきではない。実際数多くのチームで4-4-2、3-4-3、3-5-2、4-2-3-1を使用している。


トレーニングメニューに関しては選手を型にはめて戦術的なトレーニングをすることが多かったようである。ラファエル・ベニテスのように守備と攻撃のパターンをあらかじめ決めておき、それをトレーニングで何度も繰り返すことが多い。ただ戦術面での細かさは群を抜いており、選手からはつまらない場面もあったという意見の反面、ディティールまでこだわるプロフェッショナルな監督だという評価もある。


またザッケローニは攻撃的なサッカーを思考する監督というイメージがあるが、一番大事にしているのはバランスである。以下のインタビューを読んでみるとそれがよくわかるだろう。


「私が欲しいのはバランスだ。ボールを持っていないときにはしっかり守らなければならないが、同時にボールを奪った時に効果的な攻撃ができるよう準備していなければならない。攻撃と守備というのは、完全に2つに分かれているわけではない。それぞれの中にそれぞれが含まれている。ボールを奪うのは守備だが、ボールを奪った瞬間には攻撃の準備が整っている必要がある。攻撃していてボールを失った時には、すでに守備の体制が出来ていなければならない。常に攻撃と守備を両立させることが必要だ。バランスというのはそういうことだ」(p247)


これは戦術的ピリオダイゼーション理論と同じことを言っており、バルセロナのジョゼップ・グアルディオラ監督も同じことを言っている。現代のサッカーでは攻撃と守備というふうな2項対立は成立しない。よってトレーニングにおいても攻撃と守備がバラバラになったトレーニングは効果が薄いのである。


また日本サッカーについてもコメントをしている。


「日本にはファンタジア(創造性)がない?なぜそう思うのか私には理解できない。Jリーグには創造性を備えた選手がたくさんいるじゃないか。日本人はあらゆる分野で創造性を発揮しているのに、どうしてサッカーだけそうでないというのだろうか?日本人は非常に正確できちんとしているが、同時に創造性にもあふれている。国際的な建築家がたくさん生まれているのもその一例だろう」(p252)


ザッケローニの良いところはこのように褒めてくれることだろう。この文章を読んで嬉しいと思わない日本人はいない。実際選手たちもザッケローニは自分のことを褒めてくれて自信を持たせてくれるというコメントをすることが多い。これは少年サッカーにおいても大事なことではないだろうか。

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プロフィール

吉田憲吾

Author:吉田憲吾
2006年より坂本SCで小学生にサッカーを教えている。日本サッカー協会公認指導者ライセンスC級(サッカー、フットサル)取得。2010年より日本ヒューレット・パッカード(HP)株式会社でStorage Salesを担当。TOEIC850点。

主なブログ:
営業マンの、営業マンによる、営業マンのためのブログ
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