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『サッカークリニック2013年3月号』-特集春に鍛える!


『サッカークリニック2013年3月号』を読んだ。今回のテーマは「特集春に鍛える!」である。内容としては春合宿に何をするのか、どんなことを意識してトレーニングを行うのかということである。なかなか小学生年代では春合宿を行うチームは多くないと思うが、4月からの新体制スタートに向けてどのような準備をするのかという点については参考になる。以下内容を引用する。

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・近年のスペインにおいては、戦術的ピリオダイゼーションの流行もあり、フィジカル・トレーニングを「ボールを使って行うべきかどうか?」という議論が続いています。

・最近はメンタルの弱い子供が多く、きついことを大人があえてやらせないとダメな部分があります。また、つらいことをやり遂げたときの達成感を味わってほしいとも思うのです。

・私は指導をする上で、「子供たちにサッカーを楽しんでもらいたい」ということを大切にしています。ただし「楽しむ」とは、気ままに自由にボールを追いかけるということではありません。規律をしっかり守るということなども含め、本気で取り組んで初めて実感できるのが「楽しさ」だと思うのです。

・昔のように基礎体力があれば体力強化も必要ないのですが、現状では放っておくこともできず、ある程度やらなければならない面があるのです。

・重要なのはたくさんの種類の練習メニューを抱えることではありません。一つひとつのメニューを深く理解し、そのオーガナイズ(練習構成)で目的や選手のレベルに応じて変化が出せることなのです。プレーのバリエーションとは、豊富な練習メニューの数を指すのではなく、1つのオーガナイズにおける理解と習得度の深さを表すと言えるでしょう。イメージとしては「広く浅く」ではなく、「狭く深く」に近いのですが、それがどのような効果をもたらすのでしょうか。

・私はこれまで、1シーズンを戦い抜くのに練習メニューの数が多すぎることも問題だと考えていました。練習メニューの数ではなく、重要なのはバリエーションの豊富さです。よって、4つから6つの練習オーガナイズを持ち、それぞれ豊富なバリエーションを持てるようにしていく能力が必要です。同じオーガナイズでも違うテーマ、異なる練習になるように仕向けて行くのです。

・同じ練習でも、何を言うかで別の練習になります。バルセロナやレアル・マドリードの練習を見て、それをまねして子供たちにそのまま伝えても何の意味もありません。練習メニュー自体の重要度はゼロとも言えます。大事なことは、何をやっているかではなく、そこで何を言っているか、何を伝えているかです。コーチが練習時にどんな声かけをしているのかを知らなければ、その練習の本質は分かりません。
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フィジカル・トレーニングについては国内外で認識の差があるように思える。日本においては、子供たちの基礎体力低下を嘆く指導者が多く、あえて小学生年代から走り込みなどのフィジカル・トレーニングを行うチームもある。また、それはメンタル強化の一環でもある。近年メンタルも弱くなったと言われている子供たちのメンタル強化のために、あえて限界まで追い込ませるために走り込みを行っているチームもある。

逆にヨーロッパなどではフィジカル・トレーニングをいかにボールを使って行うか、実践に近づけて行うかということに議論が集中している。ヨーロッパの子供たちの基礎体力が上がっているのか下がっているのか分からないが、パソコンやゲームなどが普及しているのは日本と同じだろう。その中でフィジカル強化のトレーニングメニューが全く日本とは異なるというのは注目すべき点かもしれない。

個人的には走り込みをする時間を取るよりも技術やテクニックを強化するほうが将来的に役に立つと思っている部分があるので、走り込みをあえてやらせることは少ない。あくまでも4対4などのスモールゲームの中で、いかにフィジカル的な要素を加えるかということに意識を向けている。最近意識しているのは、4対4のスモールゲームでキックインを廃止したことである。以前まではボールがラインを出た際には子供たちにキックインをさせていたが、それだとそのたびにゲームが中断することになる。そうではなく、現在はボールがラインを割った瞬間にコーチから新しいボールを入れて、ゲームをすばやく進行することにしている。そうすることで運動量の多いゲームを続けることができる。

ただし南米のコーチはフィジカル・トレーニングはボールトレーニングとわけて考えたほうが良いと言っているという記述が今回のサッカークリニックの中にもあるため、この議論はまだまだ続いていくだろう。

またもう1つ今回の内容で多かったのは、練習メニューの数についてである。練習メニューの数が多いことがどれだけ有効なのかについては以前「トレーニングメニューは豊富なほうが良いのか!? (04/22)」で書いたことがあるが、重要なのはトレーニングメニューの数ではなくバリエーションだというのが今回の内容である。

確かにトレーニングメニューが多いほうが子供たちは飽きずに練習に取り組んでくれるかもしれない。しかし毎回トレーニングメニューが変わって、そのたびに説明から入ると、それだけで時間がたってしまう。そうではなく、同じようなオーガナイズの中で、ルールや意識ポイントを変えることで、子供たちに異なるポイントの成長を促すことができる。言われてみればそうかもしれないと思う部分もあるが、同じオーガナイズで違うメニューを作るというのは結構難しいことである。指導者自身がしっかりと考え、そのトレーニングで何を伝えたいのかを明確にしておく必要があるだろう。

ただし私の場合はウォーミングアップや試合前の練習は全く同じにしている。イチローが毎回同じフォームでバッティングの準備に入るように、また羽生善治が対局前は毎回同じ道を取るように、同じメニューをやらせることで集中力を高めることが出来ると考えるからである。このあたりは指導者によって考え方が違うと思うので、是非いろいろな人と議論してみたいところである。

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テーマ : サッカー
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Kengo Yoshida

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プロフィール

吉田憲吾

Author:吉田憲吾
2006年より坂本SCで小学生にサッカーを教えている。日本サッカー協会公認指導者ライセンスC級(サッカー、フットサル)取得。2010年より日本ヒューレット・パッカード(HP)株式会社でStorage Salesを担当。TOEIC850点。

主なブログ:
営業マンの、営業マンによる、営業マンのためのブログ
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kengo yoshida - Japan | LinkedIn

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