スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スペイン人はなぜ小さいのにサッカーが強いのか




近年の日本サッカー界はスペインブームである。2008年のユーロ選手権ではスペインが圧倒的な強さで優勝した。また去年のチャンピオンズリーグでも、スペインリーグのバルセロナが圧倒的な強さで優勝した。そして最近日本サッカー協会がスペインと提携して、トレーニング論を学ぶことになった。


この本はスペインのバルセロナでサッカーのコーチとして働いていた人が書いた本である。この人は「戦術的ピリオダイゼーション理論」という独特の理論を日本に持ち込み、普及を続けている。


ではなぜ今日本サッカーはスペインに注目しているのだろうか?それは日本代表の身長とスペイン代表の身長がほとんど同じだからである。サッカーは意外と身長というものが重要である。ヘディングの強さやボディバランスの強さなどは身長が高いほうが何かと有利だからである(もちろん完全ではない)。


例えばブラジル代表の平均身長は180センチを超えている。またマンチェスターユナイテッドも同様である。しかし現在の日本代表は平均178センチしかない。そしてそれはスペイン代表も同様である。しかしスペイン代表はそのハンデを物ともせずユーロ選手権で優勝した。だから日本サッカー協会も注目し始めたのである。


この本で一番印象に残ったのは次の記述である。


「ピッチング練習、ティーバッティング、ノックなどとほとんど同じ感覚で、ドリブル練習、パス練習、シュート練習と、必要と考えられる要素を細分化して練習メニューを組んでいるのではないか」(p146)


日本には野球という文化がある。そしてサッカーはそれに遅れて日本に普及したスポーツである。だからサッカーのトレーニングは少なからず野球の影響を受けているのではないか?というのが著者の主張である。


野球というスポーツは攻撃と守備が完全に分かれている。また攻撃でもバッターのときには打つ、ランナーのときには走るなどと役割が分割されている。だからトレーニングをするときにはその要素を取り出し練習すればよい。バッティングがうまくなりたければティーバッティング、足が速くなりたければダッシュなどを繰り返せばよいのである。


しかしサッカーは攻撃と守備が分かれているわけではない。むしろ攻撃と守備がコロコロ入れ替わるスポーツである。またディフェンスの選手はずっとディフェンスをするわけではない。ディフェンスの選手も攻撃はするし、パスもするし、ドリブルもする。だから練習中ディフェンスの練習をずっとしているわけにはいかない。


よってサッカーの場合は、攻撃、守備、攻守の切り替え、ドリブル、パス、シュートなどといった、要素を細分化したトレーニングはなかなか合わない可能性がある。むしろトレーニングの中にはこれらがすべて含まれていなければならない。またここに書かれている言葉にできない部分(例えば相手との駆け引きなど)もサッカーにはあるはずである。


だが日本人は野球のトレーニングが頭に刷り込まれているため、サッカーも同じようにトレーニングメニューを作った。だからシュート練習、パス練習などといった要素を細分化したトレーニングが行われていたのである。しかしこれではサッカーの本質。


ではサッカーにおいてはどのようなトレーニングをすればよいのだろうにたどりつくことはできないか?その答えが「戦術的ピリオダイゼーション理論」には書かれている。基本的には4対4、7対7などのゲーム形式の練習を中心に、サッカーのすべての要素が含まれたトレーニングをする必要がある。これはインテルのジョゼ・モウリーニョが行っているトレーニングと同じである。詳しくは「トレーニング論」を参考にしてほしい。


私たちは無意識のうちに昔からある文化というものを踏襲している。日本サッカーの場合はそれが野球であった。この本はそのことも教えてくれた。

関連記事
スポンサーサイト

テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

コメントの投稿

非公開コメント

Kengo Yoshida

バナーを作成
プロフィール

吉田憲吾

Author:吉田憲吾
2006年より坂本SCで小学生にサッカーを教えている。日本サッカー協会公認指導者ライセンスC級(サッカー、フットサル)取得。2010年より日本ヒューレット・パッカード(HP)株式会社でStorage Salesを担当。TOEIC850点。

主なブログ:
営業マンの、営業マンによる、営業マンのためのブログ
kengoyoshidaのバインダー
kengo yoshida - Japan | LinkedIn

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。