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バルサ対マンU




最近のサッカーの試合で「世界最高の一戦」と言ったらどの試合になるだろうか?『4-2-3-1』で一躍有名になった杉山茂樹は、それを前年度チャンピオンズリーグ決勝「バルセロナ対マンチェスター・ユナイテッド」だとしている。そしてそれは私も同感である。


なぜならバルサもマンUも世界中にファンを持つ超人気クラブだからである。またこの両チームにはタレントもそろっている。バルサにはメッシ、イニエスタ、シャビ、アンリなどがいて、マンUにはクリスティアーノ・ロナウド、ルーニー、テベス、ファーディナンドなどがいる。よって見ている人が一番ワクワクするような試合だったのである。


そして杉山氏はこの試合で戦術的な変化が訪れたということをこの本の中で書いている。それが両チームのエース、メッシとクリスティアーノ・ロナウドの使い方である。この両選手は普段サイドのウイングとして使われていた。メッシは右サイドのウイング、ロナウドは左サイドのウイングとして使われることが多かった。


一昔前は、チームのエースはトップ下、つまり10番の位置をとることが多かった。なぜならそのエリア(バイタルエリア)でボールを持つことで、その選手はシュートも打てるし、パスも出せるし、ドリブルもできるような状況が訪れるからである。これはジダンを思い浮かべてみればよいと思う。


しかし現代のサッカーはプレッシャーが強すぎるため、バイタルエリアになかなか侵入することができない。よってエースは比較的プレッシャーの弱いサイドに位置をとることになった。バルセロナでロナウジーニョが左サイドに張っていたのもその戦術的変化を組んでいる。


しかしエースをサイドに置くことでそのチームに弱点が生まれた。それはエースと対面するサイドバックのオーバーラップを防ぐことができなくなったことである。例えばメッシが右サイドのウイングをやっているとする。そうすると相手の左サイドバックがメッシに対応することになる。ではメッシを抑えるために、この左サイドバックは何をすればよいだろうか?


答えはオーバーラップすることである。なぜならメッシは守備ができないからである。左サイドバックがオーバーラップすることで、そのサイドで2対1を作ることができる。またもしメッシがそのオーバーラップについてきたとしても、メッシを自陣のゴールから遠ざけることができる。どちらにせよメッシは普段通りの活躍をできなくなるのである。


このことを知っていたバルセロナのグアルディオラ監督は、決勝戦でメッシをトップに置いた。そしてマンチェスター・ユナイテッドのファーガソン監督もクリスティアーノ・ロナウドをトップに置いた。なぜならトップの位置では彼らがそこまで守備をする必要がなかったからである。そしてサイドのウイングにはエトー、パクチソン、ルーニーなど比較的守備のできる選手を置いた。そうすることで相手のサイドバックのオーバーラップを防ごうとしたのである。


このことをオシムは次のように語っている。


「ロナウジーニョのような最高級の選手と向かい合うことは、思いのほか楽なことなのだ。対峙する選手(サイドバック)が攻め上がれば、おそらく彼は途中から追いかけてこなくなるだろう。その瞬間、攻撃には数的有利な状況が置かれる」(『バルサ対マンU』p202)


このコメントを読むと改めてオシムのすごさを感じる。この本にはこれ以外にも「V字の3トップ」など新しい戦術が書かれているので、チャンピオンズリーグが好きな人はぜひ読んでみるとよい。

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テーマ : サッカー
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Kengo Yoshida

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プロフィール

吉田憲吾

Author:吉田憲吾
2006年より坂本SCで小学生にサッカーを教えている。日本サッカー協会公認指導者ライセンスC級(サッカー、フットサル)取得。2010年より日本ヒューレット・パッカード(HP)株式会社でStorage Salesを担当。TOEIC850点。

主なブログ:
営業マンの、営業マンによる、営業マンのためのブログ
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kengo yoshida - Japan | LinkedIn

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