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アンチェロッティの戦術ノート




今年のプレミアリーグもあと最終節を残すのみ。4連覇を目指すマンチェスターユナイテッドか、それとも3シーズンぶりにチェルシーが王座を奪還するか。


この本は現チェルシー監督のカルロ・アンチェロッティが書き下ろした本である。しかもワールドサッカーダイジェストで書かれていたことをまとめた本なので、日本語版がオリジナルである。


アンチェロッティについてはACミランの印象しかない。ミランでは8年間もの指揮を執り、数々のタイトルを獲得している。特にベテラン選手を使うのが上手く、メンバーから不満が聞こえることはない。現在もドログバやバラックなどワガママな選手からの不満が全く聞こえない。


アンチェロッティの使うシステムといえば4-3-1-2、もしくは4-3-2-1が有名である。特に4-3-2-1はクリスマツツリー型といわれ、アンチェロッティのほかに使っている監督はほとんどいない。このシステムはトップ下の選手が2人以上いる場合(ミランではカカ、ルイコスタ、セードルフ、ロナウジーニョ、パトなど)に効果的である。また3ボランチの真ん中にピルロを持ってきたのはアンチェロッティの感性によるものだろう。


この本はそのアンチェロッティが自身のサッカー観を書き下ろした本である。ただ読んでみるとそれほど新しいことを言っているわけではない。トレーニングや采配、ポジション観などは私が今まで知っていた知識とほぼ変わらない。ではアンチェロッティはなぜここまで優秀な監督になれたのだろうか?


おそらくその秘密はこの文章に隠されている。


「プレシーズンキャンプの戦術トレーニングは、まずミーティングから始まる。ホワイトボードを使って基本的なシステムや共通の約束事をチームに説明し、それについて意見を交わすわけだ。自分の構想を一方的に選手に押し付けるのは、私のやり方ではない。私は、監督の中でも選手との対話に長い時間を割くほうだと思う。チーム全体とのミーティングだけではなく、ひとりひとりの選手ともよく話をする。ひとつのチームを作り上げていくためには、対話を通じて、選手たちが私の提案するプロジェクトを納得して受け入れることが必要だと考えているからだ」(p220)


アンチェロッティはそこまでカリスマ性がある監督ではない。インテルのモウリーニョ、アーセナルのベンゲルなどと比べるとタレント性、カリスマ性に欠ける。しかしなんとなく信頼感がある。そして選手からも信頼されているという話を良く聞く。これはおそらく選手との対話を重視しているからであろう。


戦術というものは、多くの場合監督が指示するものである。しかしアンチェロッティは戦術も選手と一緒に作り上げていく(大枠は決めてあると思うが)。特にミランやチェルシーには優秀な選手が多いため、選手の意見を聞くことはとても有益である。アンチェロッティがハイクラスのチームで信頼を得られ、結果を出せるのはこのようなことがあるからだろう。


おそらくアンチェロッティはプレミアリーグを制覇するつもりでいる。だからこのタイミングでこの本を出したのだろう。さて結果はどうなるだろうか?


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プロフィール

吉田憲吾

Author:吉田憲吾
2006年より坂本SCで小学生にサッカーを教えている。日本サッカー協会公認指導者ライセンスC級(サッカー、フットサル)取得。2010年より日本ヒューレット・パッカード(HP)株式会社でStorage Salesを担当。TOEIC850点。

主なブログ:
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